▼第7試合 初代KNOCK OUT-BLACK スーパーミドル級王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
〇松倉信太郎(TRY HARD GYM/WPMF世界スーパーミドル級王者)
[判定3-0] ※29-24, 30-23×2
×田村 聖(拳心館/NKBミドル級1位)
※松倉が王者に
第7試合は初代KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定トーナメント決勝戦3分3R延長1Rの、松倉信太郎(TRY HARD GYM)vs田村聖(拳心館)。この階級の新設を提唱した松倉は“自分のための”トーナメントで見事、ベルトを巻くことができるか。3月の1回戦では渡慶次幸平を1R2分14秒、右ストレートでマットに沈める圧倒的な強さを見せつけている。
一方の田村は「PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント」を全試合KOで完全制覇を成し遂げ、ヘビー級の試合でも勝利している。1回戦では吉野友規に先制のダウンを奪われるも2R2分9秒、逆転TKO勝利で吉野にプロ初黒星を付けた。
1R、ともにオーソドックス構え。右ローを打つ松倉。前足を変えると田村はインロー。松倉は左ミドルを当て、田村は前進して右を振り、右ローに繋ぐ。右をジャブで突く松倉。田村は詰めて右ヒジで飛び込む。しかし、右カーフを効かせる松倉は、詰めてラッシュの田村に下がりながらカウンターの右! ダウンを奪う。
2R、右でバランスを崩した松倉に詰める田村だが、右を打ち返し、今度は田村がグラつく。さらに左フックでダウンを奪う松倉! 立ち上がる田村に右カーフキックを効かせ、右ミドル。サウスポー構えにして前足を変える田村。しかし前傾姿勢の田村は左右を当ててコーナーに松倉を詰めてヒザ。ここで松倉が出血。さらに頭から突っ込むもバッティング。
3R、出血は田村のヒザ蹴りによる有効打とアナウンス。再開。右の打ち下ろしでダウンを奪う松倉! 接近戦の打ち合いでカウンターの右も! ダウンから立ち上がる田村に左フックを当てる松倉。しかし田村も左ストレートを当て、前進。両者ともに近い距離で激しい打ち合いの末、ゴング。
ダウンを奪った松倉が出血に苦しみながらも、大差判定で勝利。ベルトを巻いた。リング上で松倉は、「中学生で格闘技を始めて、まだ29でクソガキですが、ベルトがひとつの目標でやってきました。挑戦したいことがあって、失敗したらどうすればいいのかと思うこともあると思いますが、実は失敗なんかないし、勝ち負けなんてない。今日の感情を忘れずに、確実に日本で一番強いことが証明できたんで、これからも応援宜しくお願いします」と挨拶した。