▼第6試合 DEEPフライ級 5分3R ※ノンタイトル戦
〇藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)※同級暫定王者 57.05kg
[3R 2分43秒 TKO] ※右ハイキック→パウンド
×山本聖悟(フリー)57.2kg
2月大会で渋谷カズキをサッカーキックで3R TKOに下し、DEEPフライ級暫定王者となった藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)が、ノンタイトルで山本聖悟(フリー)と対戦する。
藤田はボクシングでアマチュア5冠を達成しMMAに転向。プロデビュー戦となった17年のRIZINで那須川天心と対戦し判定負け(MMAルール)、同年キックルールで再び那須川と対戦しKO負けを喫したが、その後はDEEPでキャリアを積んできた。暫定ベルトを巻いた前戦含め現在4連勝中。
対する山本は、3月21日のRIZIN以来、約3カ月半ぶりの再起戦。
極真空手をバックボーンに、少年院退所後、朝倉未来の勧めもあり格闘技に打ち込み、2016年3月のDEEP名古屋大会でプロデビュー。以降は、GRACHAN、HEAT、PXCで経験を積み、韓国のROAD FCではROAD FC 2019 KO AWARDに選ばれるなど、長いリーチを活かした強打を武器に活躍した。3月のRIZINでは、村元友太郎を相手に連続跳びヒザで詰めるもカウンターの右ストレートを浴びて1R KO負け。今回プロデビュー以来、5年3カ月ぶりにDEEPマットに復帰する。
現フライ級王者の神龍誠は2019年6月の柴田“MONKEY”有哉戦での戴冠以来、Bellator JAPANでの中村優作戦、2020年8月のRIZINでの伊藤盛一郎戦で勝利しているものの、DEEPでは「地元・宮城でジムをオープンする準備のため」防衛戦を行っておらず、現暫定王者の藤田が統一戦ではなく、ノンタイトルで山本聖悟を迎え撃つ。
カーフキック、左右にスイッチしての左の三日月蹴り、跳びヒザ蹴りなど多様な蹴りを武器とする山本に対し、空手経験もあるボクサーからMMAファイターに進化を遂げた藤田は、総合力で山本を封じ込めるか。
1R、ともにオーソドックス構え。右のカーフキックから入る山本。藤田も右カーフ狙い。ワンツーの右を当てる藤田に、山本はバックヒジ、さらに跳びヒザ。それをキャッチしてテイクダウンする藤田は、山本の立ち際にギロチンチョーク狙い。前に落として立つ山本。
サウスポー構えになる山本に右カーフを当てる藤田は左ミドルも! 山本はオーソドックス構えに変える。左フックをガード上に当てる藤田にバックヒジを狙い山本。藤田は右ミドル。右ローを狙う藤田。さらに右ミドルもこれは間合いを外した山本がローを返す。
2R、オーソドックス構えから入る山本。カウンター狙いで前足を入れ替える。遠い間合いに、藤田から圧力をかけて左ロー、右ローと蹴りを使う藤田。山本の回転技をさばいて右ローを当てる藤田。山本も左ミドルをガード上に当てる。
詰める藤田はレベルチェンジから右ロー。オーソドックス構えから互いに前手のフックは相打ち。右インローも当てる藤田。
両選手に「ネガティブファイト」の警告。3R。ともにジャブの刺し合い。ジャブを突く藤田を右ローから追う山本だが、左にさばく。左ジャブをヒットさせ右インローも当てる藤田。若干後退した山本。藤田は右のカーフキックを効かせると、バランスを崩した山本。続く藤田の右ハイキックに山本がダウン! 藤田は一気にパウンドラッシュでレフェリーを呼び込んだ。
試合後、藤田は「暫定王者になって気持ちをより一層引き締めて臨みました。途中もっとアグレッシブに出来ずすみません。フライ級が盛り上がってるんで自分がもっと盛り上げてトップを目指しますので、応援よろしくお願いします」と挨拶した。
一方の山本は足にダメージが大きく、セコンドに背負われてケージを後にした。