▼第8試合 DEEPミドル級選手権試合 5分3R
×水野竜也(フリー/王者)※初防衛戦 83.8kg
[2R 0分32秒 TKO] ※左ストレート→パウンド
〇ジョアンオ・バティスタ・吉村(ブラジル/TOP 1 FITNESS GYM/挑戦者)83.85kg
※バティスタが新王者に
ミドル級タイトルマッチ、水野竜也(王者)vs.ジョアンオ・バティスタ・吉村(挑戦者)。再戦にして、王者のリヴェンジマッチとなる。バティスタは前日計量開始時間に間に合わなかったものの、その後、83.85kgで計量をパスしている。
ミドル級王者の水野は、2018年2月に奥野泰舗を下してミドル級王者となり今回が初防衛戦となる。2017年5月のパク・ジョンギョ戦の一本勝ち以降、驚異の8連勝をマーク。しかし、2020年11月のバティスタとのノンタイトル戦で、カーフキックを効かされ、2Rに左ストレートからのパウンドでTKO負けを喫している。再戦で再起なるか。
バティスタは9月の「HEAT47」でウェルター級で、菱沼郷に1R、左フックでTKO勝ち。2016年7月の「PANCRASE 279」での冨樫健一郎戦以来、4年ぶりのMMAで白星を挙げると、11月に水野をTKO。満を持して王座獲りに挑む。
1R、ともにサウスポー構え。右インローのバティスタに左ロー、右インローを前足を突く水野。そこにカウンターの左を狙うバティスタだが、水野のローがローブローに。再開。
水野の組みを突き放すバティスタ。水野はヒザ蹴りもバランスを崩し下に引き込む形になって水野。インサイドから強いパウンドも足を効かせた水野。ブレーク。
大きな左右を振るバティスタ。水野もワンツー、右! バティスタ。は前足に左ローを突き、右ミドルで押し返す。前手の右フックでさばく水野。ワンツーからダブルレッグに入るが、ここは切るバティスタ。水野の蹴り足を掴んで肩口まで上げてテイクダウンも水野の立ちに深追いせず。水野は右ハイ。ブロックするバティスタ。
2R、右前蹴りを腹に突く水野。声を出しながら回転ヒジ、さらにダブルレッグを狙うバティスタ。切る水野を追うバティスタは左ストレート! 後方にダウンした水野にパウンドを連打し、レフェリーを呼び込んだ。バティスタが新王者に。
試合後、ベルトを巻いたバティスタは、「皆さん、どうですか? ムイト・オブリガード、来てくれてありがとう」と日本語で涙の挨拶。続けてポルトガル語で「12歳から格闘技を始め、最初は空手のチャンピオンになりました。お父さんと一緒に日本へ来て、会社員ではなくてチャンピオンになるために来ました。ブラジルではこういうチャンスは無かったです。サンパウロの皆さんのための試合です。ママ、パパ、私はチャンピオンになりました。そして子供に。ダニーロ先生、ありがとうございます。早めに終わらないといけないね(笑)。皆さん、ありがとうございます。最後に、佐伯さんありがとう。チャンスをくれて。77kgの次のチャンピオンとタイトルマッチをやりたいです」と、二階級制覇を掲げた。