キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】バズーカ巧樹が3度のダウン奪い諦めない大谷翔司を振り切って初防衛&リベンジ、ぱんちゃん璃奈が鮮やか初回KO勝ちで完全復活

2021/05/22 20:05

▼第6試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R延長1R
△小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
ドロー 延長R判定0-1 ※10-10×2、9-10
△銀次(Next零/九州プロキック・フェザー級王者、TENKAICHI同級王者、大和57.5kg王者)
※本戦の判定は29-30、30-29、29-29。


 小笠原は『ONE』に参戦して初戦でKO勝利を飾るも、海外の強豪に3連敗。日本でも2019年4月にシュートボクシングで笠原弘希、11月にKNOCK OUTで宮元啓介に敗れて泥沼の5連敗。しかし、2020年2月の「REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント」1回戦では森岡悠樹を延長戦の末に破り、勝利をもぎ取った。続く準決勝でもKING強介を延長戦で降したが、コロナの影響でトーナメントの日程が延期・変更となったことも影響し、55.5kgを維持することが厳しくなったため決勝戦を辞退。57.5kgのフェザー級へアップし、合わせてREDルールからBLACKルールに転向したが、2021年1月の第一戦で大脇武に判定負けを喫した。


 銀次は福岡在住の選手で、九州プロキック・フェザー級王者、TENKAICHI同級王者、大和57.5kg王者の三冠王。戦績は15勝(6KO)3敗2分。宮田充KNOCK OUTプロデューサーが「2月14日の九州プロキックで初回KO勝ちで3本目のベルトを手にした選手。福岡在住で東京では試合をしていないが、九州の大会で栗秋祥梧選手と2度対戦して延長戦の末に2勝している。福岡で見させてもらっていいKO勝ちだったのでこのカードを調整した」と太鼓判を押す選手だ。


 1R、どっしりとした構えで前へ出る小笠原に銀次は飛び込んでの左ボデから右フック。小笠原はジャブを伸ばして右ロー。小笠原は組むと鋭利なヒザ蹴りを突き刺す。前に出る銀次はすぐに首相撲に捕まってしまい、離れると小笠原がリーチの長さを活かしてのワンツー、前蹴り。


 2R、銀次の左ボディをもらう小笠原だが、右ボディストレート、ワンツーとリーチを活かした攻撃。銀次の右フックをもらいながらもワンツー。飛び込む銀次が自分の距離でフックを当てていき、小笠原はクリンチになる。


 3R、小笠原は自分から接近戦を仕掛けていくが、至近距離でのフックの回転は銀次が優る。銀次は右ハイ、右ミドルも小笠原が身体を傾けるタイミングでヒットさせる。銀次が思い切りのいい右フック、左ボディをヒットさせるが、負けじと小笠原も左ハイをヒット。しかし、銀次は下がらずにパンチを打ち続け、至近距離での回転力の差でフックを当てていく。


 本戦の判定は三者三様のドロー。延長戦へ突入する。ここで前に出る小笠原へ銀次が左右フックを叩きつける。パンチ、ロー、ミドルと手を出すのは銀次。小笠原は首相撲に活路を求めるが、ヒザを蹴るには至らない。攻撃が出ない小笠原へ銀次は顔面、ボディとパンチを打ち続けたが決定打がなく、差が付かずにドロー。両者痛み分けとなった。

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