【コ・メインイベント】
▼フェザー級 5分3R
○ギガ・チカゼ(ジョージア)146lbs/66.22kg
[1R 1分03秒 TKO] ※左三日月蹴り
×カブ・スワンソン(米国)145.5lbs/66.00kg
コ・メインイベントでは、フェザー級14位のギガ・チカゼ(ジョージア)と15位のカブ・スワンソン(米国)が対戦した。
ジョージア出身のチカゼは極真空手と沖縄剛柔流空手がバックボーン。空手時代には顔面パンチありと時間制限つきの寝技ありルールも経験したという。K-1 MAX出場を目指しゴールデングローリー、マイクス・ジム、ボスジム等を渡り歩き、It's Showtime、GLORYで活躍。GLORY世界フェザー級王者のセルゲイ・アダムチャックに勝利したこともある。
現在は元シュートボクセのハファエル・コルデイロのキングスMMAに所属し、MMA12勝2敗、現在UFC5連勝中で、今回が初のランカーとの対戦となる。
対するスワンソンは、MMA27勝11敗のベテラン。4連勝後に4連敗とリリース寸前になったが、2019年10月にクロン・グレイシーに判定勝ちで復活。2020年12月の前戦では、UFC復帰2戦目のダニエル・ピネダに2R 右クロスでKO勝ち。2013年のデニス・シバー戦以来、7年ぶりのフィニッシュ勝利を決めている。
#UFCVegas25 Official Result: @Giga_Chikadze defeats Cub Swanson by TKO, Round 1, 1:03
— UFC News (@UFCNews) May 2, 2021
1R、ともにオーソドックス構えから。リーチ差13cmでチカゼが上回る。右のカーフキックから入るチカゼ。さらに右の前蹴りを突いて、そのまま前足に着地させスイッチしたチカゼ。踏み込んで左ストレートを出して、今度はそのままオーソドックスに戻す、空手のように歩いて前足を入れ替える。
遠間のチカゼ。スワンソンの大きな前蹴りはかわすと、スワンソンの入りに左ジャブ。なおも金網まで詰めるスワンソンは右を振るが、すっと右にサークリングするチカゼ。
スワンソンの左フックをダックするチカゼ。続く左ローも間合いで外すと、スワンソンの右の入りにカウンターの右! さらに右前蹴りを突く。
オーソドックス構えから左ミドルを当てるチカゼ! 今度は足を後ろに引いた動きですぐに左ストレート! さらに左を今度は三日月蹴りでみぞおちにヒット!
スワンソンは身体がくの字になり、後ずさりしてダウン! レフェリーが止める動きはなく、チカゼはうずくまったスワンソンに前進しパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。“ギガキック”を決めたチカゼは怒涛のUFC6連勝(MMA8連勝)。
LONGEST ACTIVE UFC WIN STREAKS - Featherweight
— UFC News (@UFCNews) May 2, 2021
8 - Arnold Allen
7 - Alex Volkanovski
6 - @Giga_Chikadze, #UFCVegas25
6 - Zabit Magomedsharipov
5 - Hakeem Dawodu
5 - Bryce Mitchell
試合後、チカゼは「自分のことを知らない人は今日で分かったと思う」と語ると、「最高の選手のひとりで、自分もファンな人がいるからその人の名前を言いたい、マックス・ホロウェイ、あなたと戦うことができたら大変光栄に思う。あなたはこの階級の最高の選手でナンバーワンコンテンダー、個人的に戦いたいと、とても思っているけれど、もしそれがかなわなければあなたと前回対戦したカルヴィン・ケイターでもいい。まず彼に勝利をしてということでもいい。ホロウェイと戦いたい」と語った。バックステージでの公式インタビューのコメントは以下の通りだ。
🤝 🤝 🤝 #UFCVegas25 pic.twitter.com/ssx58JFTJU
— UFC (@ufc) May 2, 2021
◆チカゼ「スペシャルなキックさ。トップ10の誰かとやるのがいいと思う」
「最高の勝利を決められて、美しいKOを決められて嬉しいけど、でもこの人のことが大好きなんだ。最後の数回のパンチは必要なかったと思う。あのキックの直後に止められていたら良かったのに。でも、レフェリーが止めない限り、俺は行くしかない。彼はレジェンドだ。レジェンドの1人を倒せて最高の気分だよ。もっと打ち合いになるかと思っていた。チャンスを見つけたからいった。スペシャルなキックさ。他のファイターがじっくりと見ることになるだろうね。最高の気分だよ。ようやく人生で満足できることが起きた。目指すべきところに一歩近づけたと思っている。ゆっくり行くつもりだ。それについてはとても満足している。今回のような相手を1分で仕留めたら、次の相手はきっとビッグネームだ。こういう試合をしてもっとファンを増やしたいし、その上で自分に相応しいと思うものを手に入れたい。必死に頑張ってきた。自分のハードワークを信じている。カブとの試合を終えた今は、トップ10の誰かとやるのがいいと思う」