【プレリム】
▼ヘビー級 5分3R
〇アレクサンドル・ロマノフ(モルドバ)264lbs/119.75kg
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29 ※ローブローにより3R途中までの判定
×フアン・エスピーノ(スペイン)257lbs/116.57kg
モルドバのロマノフは13戦全勝・全試合フィニッシュというヘビー級ファイター。UFC2連勝中。初戦はDEEPメガトン王者のロッキー・マルティネスに肩固めで一本勝ち。2戦目は前腕チョークで一本勝ち。
対するスペインのエスピーノは最後のTUFウィナー。40歳でさまざまな民族相撲のマスターで、2020年9月の前戦では、ジェフ・ヒューズを袈裟固めで極めている。
1R、サウスポー構えのロマノフ、オーソドックス構えのエスピーノ。前手を突くエスピーノの左ハイを打つロマノフ。組んで小外がけテイクダウンはロマノフ! 立ち上がるエスピーノに背後から圧力をかける。しかし正対し、がっぷり四つに組むエスピーノ。
金網背に足を取りに行くが離れるロマノフは左ストレートで入っていく。左で差す四つ組み、エスピーノは大外刈テイクダウン! サイドから脇を開けさせアメリカーナ狙いでマウントに。
下のロマノフは首投げでスイープ狙いもバックに回るエスピーノは背後から崩し。しかしロマノフは正対し右で差して押し込んでいく。離れ際にバックフィストのロマノフに、右を返すエスピーノ。
2R、右の蹴りで牽制するロマノフに右を打つエスピーノ。しかし、そこにロマノフは左右で突進。シングルレッグに入ると、そこにギロチンチョークはエスピーノ。しかし引き込みで対角に飛ぶロマノフが上になり首を抜く。足を戻すエスピーノに、インサイドガードから前腕チョークはロマノフ。さらに鉄槌の連打!
足を開いたエスピーノを担ごうとするが、エスピーノも後転して立ち上がり。バックについていくロマノフは、正対際にギロチンチョーク。それをボディロックから背後に回ろうとするエスピーノが両差しも、突き放し左右を突くロマノフがダブルレッグへ。切ったエスピーノだが、スタミナが苦しい。
3R、右のオーバーハンドのエスピーノにシングルレッグに入るロマノフ。それを金網で耐えてボディロックテイクダウンはエスピーノ! なおも立ち上がるロマノフにエスピーノのヒザが当たりローブローに。中断に、いったんエスピーノも座り込んでしまう。レフェリーにうながされ立ち上がるエスピーノ。ロマノフはドクターチェックの末、ロシア語の通訳を通して試合続行不可能を伝えた。
#UFCVegas24 Official Result: Alexandr Romanov (29-28, 29-28) defeats Juan Espino (29-28) by Technical Split Decision
— UFC News (@UFCNews) April 18, 2021
判定は3R途中までのテクニカルディシジョンとなり、29-28×2, 28-29のスプリットで股間を押さえたロマノフの左手が挙げられた。ロマノフは頭を振る仕草、ヘビー級のプロペクト相手にエスピーノは惜しい星を落とした。