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【UFC】ウィテカーがガステラムに完勝! クロースは怪我で当日欠場、民族相撲王のエスピーノは無敗のロマノフにテクニカル判定負け、元RIZINバーチャックはTKO負け

2021/04/18 08:04

▼ライト級 5分3R
〇オースティン・ハバード(米国)156lbs/70.76kg
[判定3-0] ※29-28×3

×ダコタ・ブッシュ(米国)155.5lbs/70.53kg

 1R、ともにオーソドックス構え。右のカーフ、ハイキックと蹴りで先制するブッシュ。そこに左を狙うハバード。なおも右カーフキックを打つブッシュだが、ハバードは右ボディ打ち。縦ヒジも狙う。

 左ミドルを当てるブッシュに右テンカオを突くハバードもお返しの右カーフキック。しかしハバードの前手の広げた右がブッシュの左目に入り中断。

 再開。やはり左右の足技で距離を取るブッシュ。詰めるハバードに近距離でも蹴りで返すとバックフィストも。かわすハバードも右カーフ! 残り10秒でダブルレッグテイクダウンも奪う。

 2R、左で差して押し込み、シングルレッグに切り替え、右を振って離れるブッシュ。大外刈のフェイントから組みに行くが、スタミナ厳しいか、下になるブッシュ。上のハバードは腰を殺して両足を束ねて背中を着かせる。ケージウォークから立とうとするブッシュは亀になりヒザを立てるが、その際で脇を差し上げ寝かせるハバードがヒジ打ち、アメリカーナ、チョークと叩みかけてブザー。

 3R、ローから後ろ蹴りを見せるブッシュ。右から左を振って詰めるブッシュ。ボディロックから脇を潜りバックテイク、引き込みも、すぐに正対したハバードが上に。マウントを奪いヒジを落とすと、起き上がってきたブッシュに三角絞め。これをかついで外したブッシュはキムラ、ギロチンを狙うが、ここは外したハバードが上からヒジを落とし、マウントからパウンドでブザー。

 判定は3-0(29-28×3)でハバードが勝利。UFC3勝3敗の五分に戻した。

◆ハバード「メンタルコーチと一緒に取り組んできた」

「満足している。勝利を手にするのはいつだっていいことだからね。相手はとてもタフだった。攻めてきたし、彼のスタミナは自分が思った以上だったから、その点はすごかったと思っている。すべてを出し切りたかったし、そうできたと思う。そのために調整が必要だった。相手はいい動きをしていたし、何発か良い打撃を喰らった。少し落ち着く必要があった。いったん落ち着いていい感じになったら、そこからは問題はなかった。どういうわけか、ときどき動き出すのに1秒とか2秒かかることがある。今回はいつもより早く動き出せたような気がするから、そこは満足している。

 前回の試合以降、試合へのアプローチに関してメンタル面に力を入れてきた。メンタルコーチと一緒に取り組んでいて毎週会っている。メンタルトレーニングの本や呼吸法の本とか、いろんな種類の本を読んだり聞いたりしているんだ。この数カ月、多くの難題があったけど、ひたすらそれに取り組んできた。今ここにいられることが本当に幸せだと思っている。地に足をつけること、それが本当に大事だ。マックス(ロシュコップ)戦のあと、とてもいい気持ちで試合に臨み、最高のパフォーマンスを発揮して順調にいっていると思っていた。でも、少し先を見すぎていたし、未来を見すぎていたんだ。自分が集中しないといけないはずの今に集中できていなかった。そこに必死に取り組んで、これからもやり続けないといけないことも分かっている。今回の勝利も過去のもの。今はもう何もない。もちろん、今回の勝利には満足しているけれど、一戦一戦に集中していく必要があるし、それを実行している。

 これまでかなりハイレベルなグラップラーと戦ってきたし、自分にもグラップリングできるんだってことを示したかった。今日はそれを証明できたと思う。正直、相手の映像をまったく見ていなかったから、相手が組み技が得意なのか 打撃が得意なのか分からなかったけど、自分のレスリングの方が上回っているのは分かっていた。打撃でも自分の方が良かったと思う。数字は知らないけど、かなり完成度の高いパフォーマンスを見せられたと思っている。アクセルを踏み続けてアクティブであり続けようとしたし、打撃に出る前にポジションをコントロールしないといけないこともあるけれど、とにかくできるだけ動き続けようと思っていた。

 6月の後半か7月のどこでもいいから試合がしたい。あまり休みたくないタイプなんだ。前回の試合で怪我をしていたから復帰するのに時間がかった。負傷に手術に……でも今は準備万端だ」

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