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レポート

【RISE】小林愛三が田渕涼香にリベンジ、工藤政英も田渕神太を退ける

2021/04/17 21:04

▼第3試合 アトム級(-46kg)3分3R
×平岡 琴(TRY HARD GYM/2014年全日本女子ウェイト制空手道選手権軽量級優勝)
判定0-2 ※29-30、29-29、28-30
〇小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝)


 平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。昨年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウンの応酬の末に判定で敗れると、同年8月にerika(※名前の後にハートマーク)、10月にはsasoriに判定負けを喫しており現在泥沼の3連敗中。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”だ。


 対する小林は強烈なパンチを武器に持つ20歳。平岡と同じくフルコンタクト空手出身で、主に関西圏の大会で多くのタイトルを獲得してきた。昨年10月に宮崎小雪にプロ初黒星を付けられるも、今年1月の『アトム級NEXT QUEENトーナメント』1回戦で奥脇奈々を得意のパンチでKO。決勝戦では宮崎小雪へのリベンジを狙うも判定負けを喫し、今回が仕切り直しの一戦となる。


 この対戦は当初、昨年10月のQUEEN of QUEENSトーナメントのリザーブマッチとして予定されていたが、女神の欠場により平岡が本戦に出場となり実現しなかった一戦でもある。


 1R、両者とも右カーフを蹴りつつ、小林は右ストレート、平岡は左ミドル蹴って右ストレートを打つ。小林の右ストレートから左フックの返しが鮮やかにヒットし、平岡が大きくグラつく。しかし平岡は持ち直して右フックを打つ。小林の左フックをもらうと一気に前進して打ち返すに行く気の強さを見せる平岡。


 2R、パンチから右ミドルにつなぐ平岡に小林は飛び込んでの右ストレートから左ストレート。小林はパンチが1発で終わらない。平岡が左ミドルと左前蹴りでペースを掴み始めたと思いきや、前に出る小林が左フックでクリーンヒット奪う。平岡もすかさず打ち合うが、左フックに仰け反らされた。


 3R、平岡は打ち合いに行くが小林の左フックをもらう。右から左への返しに対応できない平岡、それでも前へ出て打ち合いに行き、小林もこれに応える。平岡が左フックをヒットさせると、左右フックを連続で当てる小林。小林は胴廻し回転蹴りを放って場内を沸かせる。パンチの適格性で優る小林だが、平岡はもらっても負けじと打ち返す。


 試合終了と同時に大きな拍手が沸き起こり、好試合は小林が判定2-0で制し、両者は笑顔で抱き合った。

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