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Bellator 257: Nemkov vs. Davis 2
2021年4月16日(日本時間17日)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて「Bellator 257: Nemkov vs. Davis 2」が開催された。
【メインカード】
▼Bellatorライトヘビー級ワールドGP準々決勝&同級選手権試合 5分5R
〇ワジム・ネムコフ(ロシア)204.5ポンド/92.75kg
[判定3-0] ※48-47×3
×フィル・デイヴィス(米国)※2位 205ポンド/92.98kg
※ネムコフが初防衛成功&GP準決勝進出
メインイベントは「Bellatorライトヘビー級ワールドGP準々決勝&同級選手権試合」として、王者ワジム・ネムコフ(ロシア)が、同級2位のフィル・デイヴィス(米国)と2年5カ月振りの再戦に臨む。
2018年11月の対戦では、ネムコフが元王者のデイヴィスをスプリット判定で下して王座挑戦に前進。その後ネムコフは、2019年10月にペドロ・カルバーリョを2R リアネイキドチョークで下し、2020年8月の前戦で王者ライアン・ベイダーに挑戦。2Rに右ハイキックでダウンを奪ったネムコフが、立ち上がったベイダーをさらに左フックで沈め、新王者に輝いている。
対するデイヴィスは、ネムコフ戦後、3連勝中。リーアム・マクゲリー、カール・アルブレックソンにTKO勝ち、そして2020年9月の前戦ではリョート・マチダにスプリット判定で勝利し、王座挑戦&GP出場を決めた。
ネムコフ陣営には、2021年1月に新型コロナウイルスに感染し入院も、無事に回復したエメリヤーエンコ・ヒョードルが帯同。前日計量で204.5ポンド(92.75kg)パスしたネムコフは、SNSで「体重調整とフットワークでスピードアップ! 準備に多大な協力をしてくれたヒョードルには本当に感謝しています!!!!」と投稿。ヒョードルと兄ヴィクトル・ネムコフとの3ショットやミット打ちの写真を公開している。
デイヴィスのリヴェンジ&王座返り咲きなるか、それともネムコフが返り討ちにするか。前日のオッズでは、ネムコフが-200のフェイバリット、デイヴィスが+170のアンダードッグとなっている。
1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブを伸ばすネムコフ。さらに右カーフキックも! ジャブ&ローのネムコフはワンツー、さらに前傾気味のデイヴィスに右カーフキック。ネムコフの右に前手の左を合わせにいくデイヴィス。
左ジャブをしっかり突くネムコフ。さらにワンツーのなかに組みの仕草も。右カーフを打つネムコフ。デイヴィスも左ミドル、右ローを蹴り返し。ネムコフはスイッチしての左ハイを打つ。右を振るネムコフに左ミドルを返すデイヴィス。
Check out the final 9️⃣0️⃣ seconds of the 1️⃣st round between @PhilMrWonderful and @VadimNemkov! #Bellator257 and the #BellatorLHWGP is live NOW on @SHOSports!
— BellatorMMA (@BellatorMMA) April 17, 2021
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2R、左ハイはネムコフ。そこに右を狙うデイヴィスが圧力を強める。しかしワンツーの右で押し返し右ローに繋ぐネムコフ。左目尻から出血するネムコフは右ハイ。手を挙げてブロックするデイヴィス。その入りにネムコフは右を突く。バックステップでかわすデイヴィスだが、右の打ち終わりを詰めるネムコフ。ジャブの刺し合い。
左ジャブのダブルでデイヴィスのアゴを上げさせたネムコフ! さらに右アッパーから左で詰めてダウンを奪うと、デイヴィスはすぐにシングルレッグへ。しかし差し上げるネムコフはギロチンへ。頭を抜いて離れたのはデイヴィス。ワンツーで詰めるネムコフ。互いの大きな右が交錯。デイヴィスはそのまま詰め、互いにテイクダウン狙いを切ってゴング。
3R、ワンツー、右ハイまで繋ぐネムコフ。デイヴィスは右のカーフキック! 一瞬バランスを崩したネムコフ。しかし、右ストレートが伸びる。打ち終わりに右ローを当てるデイヴィス。ネムコフは長い左ジャブを突いて前進。さらに右ローも。詰めるのはネムコフ。左ジャブが長いネムコフにデイヴィスの上体が立つ。右ローを打つデイヴィス。近距離になり右ミドルを当てるのはデイヴィス。残り10秒の拍子木にダブルレッグテイクダウンはネムコフ! デイヴィスもすぐに立ち上がる。
4R、チャンピオンシップラウンドへ。右ローを突くネムコフ。左はフックも見せると、今度はジャブから右ストレートへ。デイヴィスも左から右ストレート。そこにヒザを取りにいくデイヴィスだが深追いはせず。ネムコフの入りに右ローを突くデイヴィス。ジャブの刺し合いは互角。しかし次にジャブのダブルを突くのはネムコフ。右ミドルはデイヴィス。続く右を潜りダブルレッグに入るネムコフ。ここは切るデイヴィス。
右カーフキックはネムコフ。さらにダブルレッグと休まず攻めるネムコフ。四つに持ち込むデイヴィス。離れるネムコフ。左は相打ち! 右の打ち下ろしのフックはデイヴィス! 少し下がったネムコフだが立て直す。
5R、互いにグローブタッチ。最終ラウンド。右の後ろ廻し蹴りを見せるネムコフ。かわすデイヴィスだが、ネムコフはワンツーで前に。さらに右ローまで繋ぐ。ネムコフの左ジャブの打ち終わりに足を取りに行くデイヴィスだが、切るネムコフ。左ジャブから右ローを当てるデイヴィスが前に。しかし押し返すネムコフは左ジャブから右も。バックステップでかわすデイヴィスはローもローブローに。
再開。左目尻から出血はネムコフ。左ミドルのデイヴィス。ネムコフも後ろ廻し蹴りもかわすデイヴィスが詰める。サークリングするネムコフに左の蹴りで止めようとするデイヴィス。ネムコフは低いダブルレッグも切るデイヴィスがアナコンダチョークへ。
それを外して上を取るネムコフに、すぐに立ち上がるデイヴィス。互いに苦しい時間帯。ボディロックで前に出るデイヴィス。金網背に耐えるネムコフは離れる。最後にネムコフが右の後ろ廻し蹴りを見せたところでゴング。
5Rの判定は、両者が手を挙げるなか、3-0(48-47×3)で王者ネムコフが勝利。NCAAディビジョン1、全米レスリング王者のデイヴィス相手に3度のテイクダウンを決め、左でダウンも奪ったネムコフが、初防衛に成功&GP準決勝進出を決めた。
Bellator6連勝、RIZINから数えて8連勝を飾ったネムコフは、セコンドのヒョードルとハグ。GPでは5月7日(日本時間8日)アンソニー・ジョンソンvs.ヨエル・ロメロの勝者を迎え撃つことになる。