キックボクシング
レポート

【新日本キック】勝次が豪快なKOで復活。重森はパーフェクトゲーム、ブラボはヒジ打ちからのパンチで初回KO、アリスは悔しい敗北

2021/04/12 00:04

▼第10試合 62.5kg契約 3分3R
〇重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
判定3-0 ※30ー27×2、30-28
×リュウイチ(TENKAICHIスーパーライト級王者)


 重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2017年12月には『KNOCK OUT』で、4年間無敗の18連勝を誇っていたマキ・ピンサヤームに黒星を付けてその名を轟かせた。


 2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。しかし、2020年9月の「創世のタイガGRAND PRIX 61.5kg REBELS-RED初代王座決定トーナメント」の1回戦で小川翔に勝利するも、決勝でスアレックに敗れ王座獲得ならず。2018年12月以来の黒星を喫したが、2月のREBELSで潘隆成との接戦を延長戦の末に制した。


 リュウイチは沖縄TENKAICHIを主戦場とするファイターで、アマチュアボクシングで高校国体に出場した経歴を持つパンチを得意とする。2019年3月に元TENKAICHI2階級王者・中村広輝から右フックでダウンを奪って勝利した一戦が光る。2020年3月に剣夜を延長戦の末に判定で破り、2度目のTENKAICHI王者となった。


 1R、重森の最初の右ミドルの速さと「バチン!」という音に場内がどよめく。重森の蹴りの速さと距離感の正確さの前に、パンチ狙いのリュウイチはまったく中に入れず。重森が高速ミドルで主導権を握ったまま、この回終了。

 2R、重森は、下段前蹴り、ミドルを駆使し、リュウイチが強引に詰めようとしても、ポジションを変えたり、踏み込んできた足を払って倒して主導権を握り続ける。中盤からはカーフキックも決まり、リュウイチに思うようなパンチを打たせない。

 3R、逆転を狙って前に出たいリュウイチ。だが、重森はパンチをくぐり、かわしながら足払いで倒し、それでもリュウイチが強引に前に出るとヒジやパンチを合わせる。重森に何度もマットに転がされたリュウイチは、終了ゴングが鳴ると「あー、もう!」と叫んだ。


 結果は3-0で重森。重森が「パーフェクトぶり」を見せつけて、盤石の勝利だった。

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