ムエタイ
レポート

【BOM】第1部:朝陽・名高・竜哉が揃って勝利、圧巻の初回KO勝ちを収めた名高は那須川天心戦を再度アピール

2021/04/11 15:04

▼第10試合 BOMバンタム級(-53.52kg)3分3R
〇名高・エイワスポーツ(エイワスポーツジム)
KO 1R 2分24秒 ※左ヒジ
×IBUKI BRAVERY(BRAVERY GYM)


“ハマの神童”名高は2018年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、2019年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。


 また、2017年4月にWMC世界ピン級王座、2018年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに同年9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となっている。2019年12月のBOMではBOMフライ級初代王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制した。2020年は8月のRIZINで優心に2R3分8秒、ヒジ打ちでTKO勝ち。RIZIN大晦日にも参戦し、ペットマライを1R2分20秒、ヒジ打ちでKO。榊原信行RIZIN CEOが「名高選手は化け物ですね」と評した。


 名高の国内選手での対戦相手変更は難航を極め、その中で「名高君とやれるチャンスがあるならやってみたい」と名乗りを上げたのがIBUKIだという。契約はバンタム級53.5kg(名高は通常50kg前後)だが、名高がこの申し出に快く受ける形となり、バンタム級に初挑戦することになった。


 IBUKIはアマチュアでWPMF45kg&50kg王者、大和40kg・45kg・50kg王者、KOS50kg王者、KODO50kg王者など数々のタイトルを獲得。2019年6月に高校1年生でプロデビューした。


 1R、サウスポーの名高は左ストレート、左ミドル、左テンカオと左の攻撃を上中下とスピーディーに放っていく。IBUKIの蹴り足をキャッチしてコカすなど序盤から圧倒していく名高。


 左ストレートからの右フックをヒットさせると、IBUKIの右ストレートが名高をかすめる。すると名高はさっと前へ出て組み付くと電光石火の左ヒジ。この一発でIBUKIは仰向けに倒れ、レフェリーが即座にストップ。名高が圧勝を収めた。


 マイクを持った名高は「最初はタイ人選手が来てWBCのタイトルマッチが予定されていたんですが、コロナで来れなくなってしまいました。その中で対戦してくれたIBUKI選手、僕と試合してくれて感謝しています」と、急遽対戦を引き受けたIBUKIにお礼。


 続けて「前回から階級を上げたんですが、もっと上の階級でも戦っていけるように、身体を作ってやりたい相手がいるのでその相手とやれるようにこれからも結果を出していきます」と、名前は出さなかったが来年3月にキックボクシング引退を発表した那須川天心との対戦を実現させたいと話した。

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