▼キックボクシング フェザー級 3分3R
×チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
[判定1-2]
〇エンリコ・ケール(ドイツ)
ついにONE初陣を迎えたアラゾフは、アマチュア時代に197勝(117KO)3敗という驚異的な成績を残し、13歳でタイにてプロデビュー。2014年と2015年の『A1ワールドグランプリトーナメント』(-70kg級)で優勝、2015年にWAKOプロK-1ルール世界ミドル級王座、2016年には同スーパーウェルター級王座を獲得。同年にNDC K-1ルール同級王座も獲得している。2017年6月に『K-1 WORLD GP』に初来日すると『第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント』で中島弘貴とジョーダン・ピケオーにKO勝ち、決勝で城戸康裕に判定勝ちして優勝し、第2代王座に就いた。2018年3月には日菜太をKOして初防衛にも成功している。
-70kg級の世界トップグループに位置し、マラット・グレゴリアンとは1敗1無効試合、シッティチャイ・シッソンピーノンには1敗、ジョルジオ・ペトロシアンにも1敗と現在『ONE』で活躍する世界3強にはいずれも敗れているが、グレゴリアンと戦ったのは2013年、シッティチャイと戦ったのは2014年とかなり月日が経っており、パワーバランスが変わっている可能性も否定できない。戦績は56勝(34KO)4敗1無効試合。
対するケールはK-1 GLOBAL体制となってからの『K-1 WORLD MAX 2013』出場。トーナメント1回戦でヘンリー・ヴァン・オプスタルに勝利すると、準々決勝・準決勝も勝ち進んで決勝へ進出。決勝では2013年12月に対戦して判定負けしたブアカーオ・バンチャメークとの再戦となり、3R終了後にブアカーオが延長戦を拒否したため優勝。2013年のK-1 WORLD MAX世界王者となった。
このあと午前9:30〜 #ONEonTNT
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カード変更に今大会に出場する
チンギス・アラゾフ🇧🇾🇦🇿から
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その後、ジョルジオ・ペトロシアン、ジャバル・アスケロフ、シッティチャイ、ヨードセングライなどの70kgトップクラスには敗れているが、第2グループに位置している選手だと言えるだろう。アラゾフとは2016年6月に『モンテカルロ・ファイティング・マスターズ』という大会で戦い、5RにKO負けを喫しているためリベンジマッチとなる。ONEには2019年3月から参戦し、これまで2勝1敗。
ボクシンググローブ着用のキックルール。
1R、オーソドックス構えから入るアラゾフに、サウスポー構えのケール。先に詰めていくケールは左の奥足ロー。そこにアラゾフは右を返す。
ロープと異なり上体をかわせない金網に詰めて左ストレート。浴びたアラゾフは一瞬サウスポー構えにスイッチ。サークリングし、オーソに戻し、左ボディ、右ミドルを返す。
左前蹴りを刺すアラゾフ。左アッパーも。しかし詰めて打ち合いに持ち込むケールは近距離で左右を強振。左ストレートでアラゾフのアゴを上げる。
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2R、下がりながらも右ハイを当てるアラゾフ。サウスポー構えになるアラゾフにケールは右ローを打つ。その入り際に左ボディを突くアラゾフ。蹴りも織り交ぜ、距離を作ろうとする。
ガードを固めて入り右、左を突くケール。さらにその場跳びの跳びヒザも。押し戻して右を当てるアラゾフ。ケールは左ストレートを返す。ケールは圧力を変えない。
Enriko Kehl 🇩🇪 brings the HEAT for a split-decision win over Chingiz Allazov! #WeAreONE #ONEChampionship #ONEonTNT pic.twitter.com/fi96nTlu9K
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3R、短期決戦の最終ラウンドも前に出るのはケール。そこに足払いでこかすアラゾフ。金網に詰めてパンチの回転を速めるケール。アラゾフは左の蹴りで間合いを取り、右ミドルを当てるが、ケールは構わず前に詰め左ストレート。ガードをし右に回るアラゾフを追う。
打ち合いに持ち込み、右フックをヒットさせるケール! さらに左も。アゴを上げさせられたアラゾフ。有効打を取ったケールは終盤は距離を取って逃げ切り体勢に。
判定はスプリットに割れ、2-1でケールが勝利。5年前の試合のリヴェンジを果たした。