2026年2月15日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.61』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACKライト級3分3Rで大谷翔司(KNOCK OUTクロスポイント渋谷)と対戦する同級王者・大沢文也(ザウルスプロモーション)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大谷の引退試合の相手として指名を受け、それに快諾した大沢は、この試合をどのように位置付けているのか。そして、そこでやりたいこととは?
僕の格闘技人生はまだ続くんで
──大沢選手は当初、この2月大会に出場することだけが決まっていて、その後に「大谷選手でどうか」という話になったわけですよね?
「はい。最初は大谷選手と聞いて、『いやいやいや、やらないですよ』って言ってたんです。やる意味が分かんないじゃないですか。しかも前回の試合は、僕の完封だったと思うので。そしたら『大谷選手はこれで引退なので、大沢選手とやりたいと言っている』と。『じゃあやります』って言いました。それはむしろ俺しかいないだろと思ったし」
──正直言うと、カード発表会見で大沢選手の話を聞いた時には、大谷選手への思いがそこまであったのかと思いました。
「やっぱり自分の中では、大谷選手のおかげでここまで来れたというのもあるので。最初に彼に負けて(2023年12月)から、自分の中で時間が止まってましたからね。しかも、勝ったのにタイトルマッチでしっかり再戦してくれたという気持ちもあったし。ただ、僕は初戦は絶対勝ってると思ってるんですけどね。でも形的には1勝1敗だし。だから大谷選手のおかげというのも本当にあるので、そんな選手が引退するとなったら、相手は俺しかないだろと思ってました」
──最後に決着をつけたい?
「決着はついてると思ってますけどね、僕の中では2戦2勝なので。だから記録上でもしっかり決着をつけたいです。何より大谷選手みたいな熱い男が、僕は本当に男としてカッコいいと思ってるんで。そんな男としてカッコいい男が、『引退試合で大沢選手とやりたい』って言って、僕を選んでくれたじゃないですか。それはもうメチャメチャ思いが強くなりますよね、僕も。『だったら足使わねえで打ち合ってやる』みたいな…気持ちはね」
──最後に付け加えましたね(笑)。
「気持ちはね(笑)」
──よく会見でそんな風に「今回は打ち合います」って言いますけど、実際にはやらないことの方が多いじゃないですか。
「でも、意外とやる時もあるでしょ?」
──たまにありますけど…それって、会見では特に言ってない時なんですよ。
「そうなんだ! あ、確かにそうかもしれないですね(笑)。あー、確かにそうだ。でも別に、前回大谷選手とタイトルマッチをやった時、僕は足は使ってないですよね? だって、足を使ってたらもっと完封できましたもん」
──そうですか(笑)。でも実際、激しい試合をする時って、「今回は打ち合います」とか「激しい試合します」とは言ってない時だと思いますよ。
「確かにそうかもしれない! 言われてみれば。あー、だったら今回は言わなきゃよかった!」
──じゃあ、「打ち合います」と言った時に、結局やらなかったりするのはどうしてなんですか?
「どうしてなんですかね? 勝ちに徹底しちゃうんじゃないですか。あとは『勝った』って思っちゃうからかなあ」
──試合中にそう思うということですか?
「『もう勝った、勝った!』って思うんですよ。じゃあもう、あとは安パイだ、みたいな」
──もう打ち合いまでやる必要はないと。
「そう。安全運転、エコ車って感じですね。僕、格闘家の知り合いとかから『プリウス』って言われてるんですよ」
──ああ、確かにプリウスって、静かに走り抜けますからね。
「でも、今回は本当に違うつもりです。気持ちとしては、いつもより『絶対打ち合ってやる』と思ってます。…でも分かんないです。1Rは打ち合うかもしれないですけど、それで『勝った』と思ったら、2Rからは足を使うかもしれないです。でも、もう1回打ち合ってるから」
──そこは、引退試合ということは関係ないんですか?
「だって、全部相手に合わせるわけにもいかないじゃないですか。自分の格闘技人生なんだから。大谷選手はこれで終わりだけど、僕の格闘技人生はまだ続くんで。それは本当にそう思います」
──ところで昨年、2025年はどういう年でしたか?
「いい年でした! すごくいい年でした。新しい出会いがあった年でした」
──それはリング上の話ですか?
「もちろん! もちろん格闘技での話です。もちろんKNOCK OUTに出会いましたし。正しくは一昨年の年末になるんですけど、でも去年、僕がしっかり出たのはKNOCK OUTだけじゃないですか。だからKNOCK OUTとより親密になった、いい年でした」
──それを受けて、今年はどうしたいですか?
「今年は見据えているものもあるので、全勝でいくことはもちろんなんですけど、その先はここじゃ言えないかなっていう感じですね」
──今、言えないのはお楽しみにということなんですか?
「そうじゃないんですけど…いや、言っちゃいましょう。見据えているというのは、久井大夢戦のことです」
──おお!
「だけど、今はやりたくないから言いたくなかったんです。まだ勝てないから。今言っちゃって、すぐ組まれるのがイヤだから。まだ、今じゃないなって思ってるんで。ハッキリ言っておきます。『山口さん、まだだよ』って。さすがにまだだよ」
──よく分かりました(笑)。
「でもそれも、今回ゴンナパーにハッキリ勝たなかったら、またなくなるわけじゃないですか、それも。久井選手の性格からして、そしたら絶対やり返すっていうタイプだと思うんで」
──ちなみに、久井選手とやるとしたらBLACKルールですか?
「それは久井選手に合わせますよ。僕は挑戦する側なんで。『このルールでやらせてくれ』とか言ったら、挑戦じゃないのかなって思うんで。相手が言ったルールでやんなきゃなって思ってます」
──ちなみに昨年は、プライベートはどうだったんですか?
「プライベートは変わんないですね。毎日遊んでます。プライベートで言ったら毎年ハッピーなんで」
──そうですか(笑)。まあそれはともかくとして、今回の試合で一番に置いているのは何ですか?
「それは本当に、攻められたらガンガン、ファイターで行ければっていうことです。それは別に、3R通してっていうわけじゃないですよ。全部を通してなんて、そんなパンチドランカーになるようなことはしないですけど、自分の中で満足できるファイトスタイルができたら一番いいかなと思います。1Rでもしそれができたら、2、3Rはいつも通り足を使うかもしれないし」
──それは大谷選手のためにもということですか?
「いや、『ために』というわけじゃないです。別に相手のためにやってるわけじゃないので。ただ、自分を変えたいというのもあるんですよ。自分を変えたいと思っていた時の、一回目の相手が引退する大谷選手っていうのは、自分の中でもなかなか深いと思ってるので。自分が自分を変えたいって思ってる中の最初の相手が、自分と1勝1敗の前チャンピオンの、男としてカッコいい大谷選手。しかもその大谷選手が引退試合。それはね、いろいろ思うことありますよ」
──では最後に、今回はどこに一番注目してほしいですか?
「今回は…本当のことを言うと、僕のジャブに注目してください。そのジャブが突破口になって、打ち合いに持っていけると思います。今回は蹴りじゃなくてパンチです。この間はローキックで攻めたんですけど、今回はパンチ、しかもジャブ。もともとジャブが得意なんですけど、今回はさらにジャブが突破口になると思います」