俺のスタイルはヘルシーを維持できるようなものじゃない
──UFC、Bellatorで戦ってきて、今はONEのステージで戦っているなかで、アメリカのファンにONEを観るように何と伝えますか。
「俺が初めてアジアのMMAを体験したのはPRIDEだった。子どもの時だったね。かつて最高の総合格闘家がいたよ。イベントも、ファターも、ショーの見せ方も、素晴らしかった。初めてONEのイベントに行った時、チル(落ち着いた)な気分だった。プロダクション、ウォークアウト、オールドスクールなアジアのMMAを感じた。子どもの頃、俺がPRIDEを楽しんだ時のように、アメリカのファンたちもONEを見てアジアのMMA団体がどんなものなのか分かるだろう。PRIDEのファンだったMMAのハードコアファンたちは特に。ONEがトップ団体だって思うだろうし、アメリカのファン達をかっさらうだろうね」
──同じライト級のクリスチャン・リーvs.ティモフィ・ナシューヒンの試合(4.15 ONE on TNT 2)をどう見ますか。ナシューヒンとは2019年3月に対戦していますね。
「接戦になるだろうね。クリスチャンは自分の試合をするのが上手い。正しいやり方でグラップリングに持ち込んでティモフィを疲れさせる。ティモフィを早い段階で疲れさせたいなら、レスリングだ。もしそれが出来ればサブミッションで勝つだろう。ティモフィがスタンドの状態をキープできたとしたらクリスチャンにとっては危険だね。試合が楽しみだよ」
──もしその試合の勝者と戦うならどっちの選手と戦いたいですか。
「誰でも構わないさ。もしティモフィが勝てば、タイトルを奪って、自分と再戦でタイトルマッチになるから面白いかもしれないけど。逆にクリスチャンが勝ったならそれはそれで良い。もしクリスチャンと俺が戦えば、俺が勝つと、周囲も分かっていると思う。まあ、どっちが勝ったとしても、そいつを狙いに行くよ」
──トーナメントスタイルのグランプリが色々な団体で行われていますが、将来的に自分がそこに参戦するとしたら、トーナメントのベルトを持つことはどんな意味があると考えますか。
「俺は何度かそのチャンスを逃して来た。2008年(DREAMライト級GP)とか、2年前(ONE世界ライト級GP)とか、アジアでそのチャンスがあったけど逃し続けてきた。何でかは分からないけど。怪我で出られなかったり、運が悪かった。ハードワークし過ぎないようにやってみたけど、自分に合わないものもある。ライト級ワールドグランプリの時は、ラッキーだと思っていたけど、結果的に怪我をして出られなかった。トーナメントはタフで、“ヘルシー”でないと行けない。でも俺のスタイルは“ヘルシー”を維持できるようなスタイルじゃないからね」
ONE on TNT I 対戦カード ※変更あり、アラゾフ出場
日本時間4月8日(木)午前9時30分「ONE on TNT 1」
▼ONE世界フライ級選手権試合 5分5R
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)王者
デメトリウス・ジョンソン(米国)挑戦者・GP優勝
▼ライト級 5分3R
エディ・アルバレス(米国)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)
▼ムエタイ 61.5kg(キャッチウェイト)3分3R
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)
【リードカード】
▼ウェルター級 5分3R
タイラー・マグワイア(米国)
レイモンド・マゴメダリエフ(ロシア)
▼キックボクシング フェザー級 3分3R
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
エンリコ・ケール(ドイツ)
▼ヘビー級 5分3R
“ログログ”オマール・ケイン(セネガル)
パトリック・シミッド(スイス)