UFC、Bellatorの2本のベルトを肩にかけるエディ・アルバレス。胸の言葉は「無制限」だ(C)ONE Championship
2021年4月8日(木)シンガポール・インドアスタジアムで開催される「ONE on TNT I」に向け、4月6日にグローバル・メディアデーとして、コ・メインイベントのライト級戦でユーリ・ラピクス(25・モルドバ)と対戦するエディ・アルバレス(37・米国)が囲みZOOM取材に応じた。
アルバレスは、2013年にマイケル・チャンドラーを破りBellator世界ライト級王者となると、2016年にはUFCでハファエル・ドス・アンジョスをTKOに下し、UFC世界ライト級のベルトも腰に巻いた。その後、ジャスティン・ゲイジーをKOに下し、ダスティン・ポイエーに敗れ、ONEに移籍。
2019年3月のONEデビュー戦でティモフィ・ナシューヒンにTKO負けを喫するも、2019年8月の前戦ではエドゥアルド・フォラヤンを逆転のリアネイキドチョークで極めて一本勝ちしている。
対するラピクスはライト級2位のコンテンダー。イタリアの「チーム・ペトロシアン」で打撃を磨くオールラウンダーで、これまでのMMA戦績は14勝1敗。15試合中1ラウンドを超えて戦ったのは1度きりというフィニッシャーだ。唯一の黒星が2020年10月の前戦で王者クリスチャン・リーにパウンドで敗れている。
ラピクスは、公式のインタビューで「リーとの試合は思った通りにいかなかったし、みんなもそう見ていたと思う。もちろん、タイトル獲得を期待していたので辛かったが、それが人生だ。時には勝つこともあるし、負けることもある」と自己分析。
次戦で「もし、アルバレスに勝てば、自分のキャリアの分岐点になる。相手はMMAの“生きるレジェンド”だ。彼は、最高の相手と対戦してきた選手でその名を轟かせてきた。世界王座が欲しくてたまらないし、タイトルマッチをするにはこの方法しかない。自信はある」とアルバレスを破り、再び王座挑戦権を得るつもりだ。
MMA30勝7敗のアルバレスは、12歳年下のラピクスについて、「経験が浅いということは、それだけで力になることがある。思慮や過去の経験がないため、考えすぎずに高いレベルで戦うことができる」と警戒。
しかし、「欠点もある。そこを試して、弱みを突くのを楽しみにしている。そして最終的には、なぜ自分がライト級の最高のファイターなのか、どうして自分が世界タイトルに相応しいかを示したいと思う。それが自分の仕事だ」とアルバレスも、ラピクスを倒して3本目のメジャータイトルに挑戦する意欲を示している。
かつて“ジ・アンダーグラウンド・キング”と呼ばれた男は語る。
「もうすぐ20年。ケージだってリングだってストリートだって、関係なくどこでも練習するし試合もしてきた。時には何かを犠牲にして、努力してきたことを自分で分かっている。毎日、気が乗っても乗らなくても練習してきた。世界を渡り歩いて戦い、チャンピオンになって、またチャンピオンになって……一つの場所に留まらず、どんな挑戦者も受け入れて来た。3つの異なる団体でベルトを獲得するために。今回、アメリカのテレビでライブ放送されて、自分がコ・メインイベントに抜擢されるなんて、それはもう“俺のショー”だ」と。
「ONE on TNT I」は、日本時間の4月8日(木)朝9時30分からABEMAにて放送される。