高校6冠エリートボクサー宇佐美と、叩き上げグラップラー岡田達磨は、まさかの展開に
ほかにも、高校6冠のエリートボクサーの宇佐美正パトリック(20歳)と、2018年国体グレコローマンレスリング80kg級5位の岡田達磨(20歳)の試合では、「2位、3位はベベ(最下位)と一緒」と言い切る宇佐美と「まだ一番じゃなくてもいずれは一番になる」と静かな闘志を見せる岡田の対照的な両者の戦いに。
試合では、右足前の岡田に、宇佐美が右をヒットし、両差しから先にテイクダウン。しかし重心を上げ過ぎた宇佐美に岡田は右を差し返して左にブリッジしてスイープ。サイドからマウントを奪い返す。三角も狙う岡田に、そこで止まらずすぐに潜りから前方に送り出して抜けた宇佐美はスタンドに。
岡田の低いダブルレッグも潰して上を取るなど、EXFIGHTでのMMA練習の経験を活かした動きも披露する。そのままマウントで両手で正面から首絞めに。エゼキエルチョーク(ノーギの袖車絞め)かと思いきや、これはユニファイドルールにおける「相手の首や気管を指でえぐる反則行為・相手の首を両手指で絞めたり、気管を指で突いたりする反則行為」にあたり、反則と判明。岡田と宇佐美に確認が取られ、3分後に再試合となった。果たしてその結末は―─。
「全部完全決着だった。めちゃめちゃ気合を入れてやっていた」とオーディションの総指揮を務める高谷裕之総監督も思わず唸る試合形式のスパーリングでは、「絶対に強くなります」と涙ながらに決意を固める者、「もう壊れてもいいやって、殺す気でいきました」と最後のチャンスにかける者、「言い訳にはできない、これが今の実力です」と現実を受け容れる者、それぞれの人間模様が現れている。
常に格闘技に対して厳しく接した高谷総監督も「こんなに情が入るとは思ってなかったですね。3日間の思い入れがありすぎて……途中泣くかと思いました」と語った、合否の行方はいかに?
次週、4月10日(土)配信の第5話では、ついに2次オーディションの結果が発表。以前、「いま僕の中で100%無理かなと思うのは4人いて……」と2次オーディションの脱落者を示唆していた高谷総監督は、この最終試合を経て考えに変化はあったのか。「尊敬するようないい試合ばっかりで、心苦しいけれど……ここで脱落者を発表します」と語り出す。脱落するのは、いったい誰なのか。プロ格闘家としての覚悟を決めた“DREAMERS”に下される審判に注目だ。