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【格闘DREAMERS】那須川天心がマススパー「試合だったら、1人1回は倒れてる」。中村倫也、宇佐美正パトリック……最終日の試合形式スパーでは名勝負続出!

2021/04/06 13:04

岡見「格闘技に少しでも携わっていたら、この内容のクレイジーさがわかると思う」

 そして、合宿の総仕上げとして、オーディションの合否に大きくかかわる試合形式のスパーリングを実施。初日のルールは「打撃」、2日目は「グラップリング」、そして最終日のルールは「MMA」だ。

 5分2Rによる、ユニファイドルールをベースに、マウントポジションでのパウンド攻撃や関節蹴りなどは禁止とした試合では、ドクターストップとなった2名を除き15名が参加した。誰が“その先”に駒を進めることが出来るのか。

 ここまでの番組を視聴した大沢ケンジ・和術慧舟會HEARTS主宰が「格闘DREAMERSの合宿が慧舟會の合宿を思い出した。高谷君も岡見もずっと一緒に慧舟會の合宿やってきたから、俺と格闘技の育ちは一緒だなと。懐かしい! この番組おもしろい!」とツイートするなか、岡見勇信ヘッドコーチは「慧舟会の合宿よりも3倍の強度の内容を課しました。3部練の後にガチの試合を行うハードメニュー×3日間。格闘技に少しでも携わっている方なら、この内容のクレイジーさがわかると思います」と返信するなど、いまや伝説となった慧舟會夏合宿をベースにバージョンアップして、今回の“地獄の合宿”メニューが練られたことを明かしている。

 試合形式のスパーリング前に、岡見が「だいぶ疲労や怪我もあると思いますが、今回の試合は何の言い訳もできません。しっかりと準備してきた者が勝つ、強い者が勝つ、それを見てきているんで、全力を出し切って頑張ってください」と叱咤激励。

 また「人生の中で、こんなチャンスに巡り合えることって、本当数回しかないと思う。そのチャンスを掴むのか逃すのか、分かれ際になる瞬間だと思うので、精いっぱい頑張って夢を掴んでもらえたら」と試合前の参加者たちに声をかける数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)の言葉通り、気持ちが入った最終試合は意外な結末に。

 レフェリーとして石田光洋の姿も見えるなか、最終選考である試合形式のスパーリングでは、鈴木崇矢と山内渉が3度目の対戦も。

 打撃の鈴木が組みの山内に巧みな首相撲ヒザを叩き込むと、組んで腕をセットして引き込む山内は三角絞めに。鈴木はタップしそうになるが叩かず。試合は容赦ない結果を迎えることに。

 ともに怪我を押して臨む安永吏成と漆間將生のスパーリングでは、サウスポー構えの漆間が、左の打撃、組みでも先手を取るなか、安永も起死回生の首投げに。ここでも試合はフィニッシュ決着となり、それぞれが最終試合に賭ける意気込みが伝わる内容となった。

 そんな中、番組サポーターの数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が「覚悟が見えていた試合」と語ったのは、元東洋太平洋ランカー・入口裕貴(23歳)とキックボクシング歴8年・柳田龍彌(25歳)の試合だ。

 ボクサーとして2019年に勅使河原弘晶が持つ東洋太平洋スーパーバンタム級王座に挑戦したこともある入口に対し、柳田は空手から全日本グローブ空手優勝。ボクシングでも西日本新人王・フェザー級準優勝の実績を持つ。

 オーソドックス構えから鋭い左ハイキックをダブルで蹴る柳田に、入口も右手でブロッキングするが、柳田は左のローキックで上下に散らしてから、左・右のパンチをクリーンヒット。クリンチする入口にボディ打ち、ヒザを突き上げ、ケージに詰めると左右のラッシュ。対ボクサーの戦いを完璧に遂行させ、入口をマットに沈めている。

 試合後、柳田は「足がちょっと悪かったんですけど、もう壊れてもいいやって。これで合格じゃなかったら泣く」と、最終試合に賭けた想いを吐露。対する入口は「悔しいですね。自分がやってきたボクシングだけじゃなかなか通用しないってことが、この合宿でよく分かったし、ここに来てやると決めたからには、ブランクうんぬん関係なく、これがいまの自分の実力なんで言い訳には出来ない」と青ざめた表情で語った。

 試合で見せ場を作り、勝利を収めた柳田だが、最終日の朝6時からの練習では、怪我により本格的な参加が出来ず。それを見た高谷総監督は、「(スパーリング)止めとけば? みたいな話はしたんですよ。そしたら“どうしてもやりたい”って。ほかの選手が海で走ってる間もずっと一人でシャドーをやっていた」と柳田に覚悟が見えたことを明かす。

 怪我で悔し涙を流し、心身ともにピークだった柳田を突き動かすもの、それは妻子の存在だった。「嫁さんは、なにひとつ文句も言わずについてきてくれた」「夢を叶えられたら恩返しなんじゃないかなと思います」と語り、一人息子についても「『パパ頑張ってね』と言われたことが力になった。息子にも真面目でカッコいいお父さんって見せたい」「めちゃくちゃ受かりたいですね、何としても」と、一家の大黒柱として切実な想いをのぞかせた柳田のオーディション結果はいかに……。

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