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格闘オーディション番組『格闘DREAMERS』の第4話が2021年4月3日(土)、ABEMAにて配信された。
番組では、200通を超える応募のうち、書類審査、実技審査、面談を経て17名で行われた“地獄の合宿”と謳われる2泊3日の合宿形式の2次オーディション最終日の様子に迫っている。果たして、プロ格闘家としてLDH martial artsとの契約を勝ち取るのは誰になるのか。
合宿最終日の初日は、浜辺でのラントレから。事前の確認で、負傷者として安永吏成、柳田龍彌、山本歩夢の3選手が呼び出され、高谷裕之総監督から「やってもいいんだけど、やって怪我がひどくなって、2次オーディションを受かったとしても、その後の育成に参加できなかったら意味が無い。休んだ方が絶対いい。大怪我になって何カ月も休んだら無駄だろ?」と、オーディションだけではない選手生活についても考えるよう言葉がかけられるなか、怪我で動けない山本、柳田はラントレを回避。柳田は「出来るところまで」とラントレに合流する。
さらに、合宿最終日には、“特別コーチ”として日本格闘技界の至宝・RISE世界フェザー級王者の那須川天心が登場。デビュー以来、44戦無敗の王者として活躍する那須川の目に、参加者はどう映るのか。
ラントレに続き、体育館での練習がシャドーからスタートすると、那須川は「(参加者たちが)アップでシャドーをやってる」とすぐさま見抜き、「シャドーっていうのは一番、大事。自分は30分くらいやるんですけど、シャドーはアップじゃないんで。試合だと思ってやってください」と指摘。
具体的には「シャドーって相手の顔は1個しかないはずなのに、いろんなところを打ったりしてる。シャドーって自分の想像次第で強い相手とも弱い相手ともできるんで、想像しながらやるともっといい動きができると思う」とアドバイスした。
途端に参加者たちの動きにも変化が見えるなか、「攻撃だけじゃなく、防御もしっかり入れて、打ったらその場にいない、動いて。相手も動くからね」と指導する那須川に、視聴者からも思わず「教え方が上手すぎる」「さすがの一言」とその金言の数々に、感嘆の声が上がった。
続いて、参加者たちのマススパーリングに那須川も参加すると、プロ格闘家としての格の違いを見せつけることに。参加者たち個々の課題や弱点を発見するやいなや、テクニックを惜しみなく披露し、「はい、死んだー! 今、3回くらい死んでるからね」と、ここでも実戦を想定したマスの動きを意識させた。その凄みに参加者たちも表情が変わり、那須川とのマススパーリングを志願する者が続出。
練習を視察した関口メンディー(GENERATIONS from EXILE TRIBE)も、「天心くん、いつもと違うね。GENE高(GENERATIONS高校TV)に来てるときと全然違う」と驚いた表情。
那須川のアドバイスには「タックルだけだったらいいけど、MMAの展開(で打撃をやるには)上をもっと長く突かないといけない」「フェイントを散らして、正直に中に入って来ない」と、立ち技のみではない、MMAとしての打撃も含まれている。
那須川は「みんな個性があってスタイルも違いますし、僕の中でもすごくいい練習できたな」と振り返りながらも、「試合となったら、1人1回は倒れてる場面はつくったんで」と、どんな練習も無駄にせず、参加者にとっても気づきを与える動きをしたことを説明。
「やる気はみんなある。そのなかでも格闘技って実力主義だと思う。“誰よりも強くなろう”と思う気持ちが大事。誰よりも強くなりたいんだったら、誰よりも練習しないと強くなれない」と参加者たちを鼓舞し、3日に及んだ過酷なトレーニングを締めた。