MMA
インタビュー

【ONE】箕輪ひろばがONE2連勝! ストロー級5位のアレックス・シウバに判定勝ち「ちょっと箕輪を見る目も変わったのかなって」

2021/03/20 00:03

アレックス・シウバという名前を聞いたときは、Evolveで一緒に練習した人やん! と

――対戦相手がアレックス・シウバと名前を聞いたときにはどう思いましたか。

「アレックス・シウバという名前を聞いたときは……Evolveで一緒に練習した人やん! と思いました」

――どのくらい組んだんですか。

「1年前に、アレックス・シウバが担当してるノーギクラスに僕、出たんです。シウバ選手が打ち込みみたいなのをやって、その受けをたまたま自分が全部受けて。今となってはめちゃくちゃプラスな経験でした。タイミング見て組んでもらおうと思ってたら、ペアを組むときに、僕が余りみたいになったので、そうしたら、シウバ選手の方から、じゃあ俺とやろうって組んでもらったんですよね。すごいいい人でしたし、技術もすごかったんです。やっぱり凄い選手だなと思いましたね」

――シウバはストロー級ランキングの5位です。箕輪選手がリト・アディワンに勝ったからだと思いますが、こういう上位陣とのカードが組まれたことに関しては、率直にどう感じていますか。

「ランキング上の選手とやらせてほしいって、僕もコメントさせてもらってたので、そうなるとシウバ選手とやるのかな、というのは何となくありました。前回のリト・アディワン戦があって、今回シウバ選手を当てていただけているというのは、ちょっと箕輪を見る目も変わったのかなと。“こいつ意外にやるんだな”と思っていただけたのかなという、ちょっとした期待はあります」

――アレックス・シウバ選手はご承知のとおり、対日本人の試合が多い。シウバをどう捉えていますか。

「やっぱりベテランですよね。抜きどころが分かっているし、攻め方も分かっている。もっと言うと見せ方も分かってると思うんです。自分が攻めてるように見せる、みたいな。ここ、別に本気でこの人狙ってないんだろうけど、なんとなく攻めてる感あるなという」

――ONEではルーキーの箕輪選手は、そういうところに惑わされないように戦う必要がありますね。

「僕がむやみやたらに突っ込んでいったら、いなし方とか対処の仕方は分かっていると思うので、それを超越して突っ込んでいっちゃえばいいのか。ちょっとまだそこらへんもどうなるか、向き合ってみてですね」

――打撃でいうと、大きな右を振ってくるのと、左から入ってテイクダウンと両方あります。

「シウバ選手、寝技のイメージ強いと思うんですけど、別に打撃も下手くそじゃないと思っています。トップ戦線にいるだけあって、打撃もそれなりに出来ると思うんです。あの振ってくる打撃と、タックルからの寝技ですよね。あれはあれで厄介ですよね。そこらへんの対策もしっかりとしてます」

――そしてあの寝技があります。箕輪選手は組むことも厭わないと思いますが、対柔術ということに関してはどう気を付けていきたいですか。

「柔術も比較的練習の中で採り入れてはいるので、別に柔術への苦手意識とかはないです。やっぱり柔術家と柔術ルールで戦うのではなく、MMAで柔術家と戦ったときって、結局柔術の選手がどこまで柔術してこないか、というのがけっこうキーになってくるんです」

――“柔術”をどこまでしてこないか。

「柔術っぽく全部柔術でやってくれれば、徹底してそこにパウンド打ったり、打撃しちゃえばいいんですけど、それを巧みにハイブリッドで組み合わせられると、叩きに行ったところに違うのがあったりとか、逃げた先で上取られちゃったりすると、それがちょっと厄介なので、そこらへんの警戒もしてますね。“深追いしすぎず、引きすぎず”というのが、たぶん今回キーになるのではないかなという感じです」

――柔術をトランジションとしても使う。時々潜ってトラックポジションから足関節、バックを狙ってきます。

「あれすごいですよね。上取ってんのに、自ら下になりながら一本取りに行ったりしてますね」

――ガードの中にいながら足関節技も。

「あれもすごいですね。まあ、しっかり見てきました」

――箕輪選手の強さをいかに活かして戦うか。

「ずっと言ってるんですけど、僕にはバックボーンが無いんで。逆に対応しづらいとは思うんですよね。比較的寝技の試合が多いと思うんですけど、まだ打撃は見せていない。打撃で行ってもいいのかなというのもありますし。僕が寝技行くのって、けっこうリスクがないんです。上取って殴ってればどっちみち勝てるというのがあるので、判定だろうが、KOだろうが、一本だろうが。なので、寝技行くことが多いんですけど。決して僕は打撃が苦手なわけではないので。某キック団体とかも出てたので。

 やっぱキックやってる人にキックボクシングルールでやるとちょっと厳しいんですけど、MMAですし、全然別に打撃ができないわけではないというのが僕にはあるので。打撃の圧力をかけることは重要で、プラン的には、今回もしかしたら打撃に行く可能性もあります」

――打撃の出稽古もされているようですね。

「ボクシングに行ってます。リブートイバボクシングジムですね。いまは移籍してしまいましたが、富岡樹くんというジュニアユースチャンピオンがいて、石井渡士也くん。井上尚弥選手のスパーリングパートナーを務めたこともあると思います。そういった選手とボクシングで何度かお相手していただきました」

――近い距離でのボクシングというのは、箕輪選手の中では、どのようにMMAでアジャストしているのでしょうか。

「別にボクシングが強くなろうと思ってボクシングのジムに行ってるわけじゃないんです。ボクサーよりハンドスピードが速い選手がMMAにあまりいないんです。身体から振ってくる大振りみたいなのが多いので、あのノーモーションのパンチとスピードですよね。あれに対応してちょっと出来るように。というか、出来ないということにならないようにしています」

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