(C)ONE Championship
2021年3月19日(金)、シンガポール・インドアスタジアムで事前収録された『ONE:FISTS OF FURY III』がABEMAにて配信された。
ストロー級戦で、修斗ストロー級世界王者の箕輪ひろば(21・総合格闘技道場STF)が、元ONEストロー級世界王者のアレックス・シウバ(38・ブラジル)と対戦した。
箕輪は2020年11月にONEに初参戦し、リト・アディワン(フィリピン)に判定勝利。第2戦目で元王者で現ランキング5位の強豪シウバとの対戦となった。
▼ストロー級(52.3kg-56.7kg)
×アレックス・シウバ(56.70kg, 1.0061)
[判定1-2]
○箕輪ひろば(56.70kg, 1.0233)
1R、ともにオーソドックス構え。右ローを打ち合う両者。シウバの低いダブルレッグを切ろうとする箕輪だが。シウバはいつものように足関節、クロスヒールからカーフスライサーでスイープして上に。サイドを奪うとマウントに。
左で枕に抱き、肩固め狙い。サイドに回ったところでシングルレッグでテイクダウンは箕輪。下になったシウバは足関節狙いからボディロックテイクダウン。箕輪はインサイドガードに入れる。パスを狙うシウバに許さない箕輪はニーシールド。立ち上がったところでゴング。
2R、サウスポー構えから入るシウバに先に圧力をかけていく箕輪。シウバの足関節、ヒザ十字狙いをヒザを抜き、右で脇を抱え一瞬、マウントを奪う。潜るシウバを潰して鉄槌は箕輪!
バックも奪いかけると正対したシウバのオモプラッタも腕を外していく。しかし、シウバも足を手繰りデラヒーバから上になるとレッグドラッグからサイド、マウントへ。箕輪の右腕を両足で縛ってヒジを打つシウバ!
3R、先に右ローを当てたのは箕輪。さらにワンツー。その圧力で、シウバのテイクダウン狙いも切って、外掛けを回転して切って上に。
ヒジを打ち下ろす。ボディロックしてくるシウバにヒザを突き上げる箕輪! シングルレッグのシウバは引き込むが、そこにすかさずパウンドを打ち下ろす箕輪は、打撃を入れることでシウバの仕掛けを切っていく。
ついに離れた箕輪は右ロー! さらに右オーバーハンド。シウバも打ち合いに応じるなかで右を当てる箕輪。シウバも右をヒット。シウバのダブルレッグを切って上になる箕輪。そこでバックテイクを狙うシウバだが、背後のシウバに箕輪は鉄追。最後も手を休めず打ち込んでゴング。
判定は2-1で箕輪が勝利。ONEで嬉しい2連勝を飾った。
箕輪はいかにシウバを攻略したのか。アディワン戦の振り返りから、“あの場面”のこと、そして今回コーナーについた現代美術家であり総合格闘家である飯島浩二コーチと創り上げた戦略について、「シウバ戦前」に聞いた箕輪の言葉を、あらためてここに紹介したい。