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【LEGEND】元K-1王者・武居由樹が元世界王者の木村翔を相手に可能性を見せつける、畑山隆則・竹原慎二も絶賛、井上尚弥は比嘉大吾と白熱のスパーリング、内山高志も奮闘

2021/02/11 17:02

▼第6試合 3分3R エキシビション(勝敗なし)
内山高志(元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)
勝敗なし
坂 晃典(仲里ジム/現・日本スーパーフェザー級王者)


“KOダイナマイト”の異名をとった内山が41歳で一夜限りの復活。対する坂は現役の日本スーパーフェザー級王者で、20日前にはTKO勝ちで初防衛にも成功している。


 坂はヘッドギアを着用。1R、序盤はジャブ。内山が機を見て右ストレートを繰り出す。そしてワンツーから左ボディ。坂も右ストレートを顔面とボディへ。内山は強烈な左ボディを入れ、ジャブで坂を突き放す。


 2R、坂はロープを背にした内山へボディ連打からの右ストレート。内山がカウンターで見事な右フックを決める。奇麗なワンツーも。しかし終盤、坂も負けじと左右フックの連打から右ストレートを入れた。


 3R、坂はヘッドギアを外して臨む。ロープを背にして坂のパンチをかわす内山。内山の右カウンターに坂も右を返してパンチが交錯する。同時に放った右は坂の拳が内山の顔面を捉える。内山は疲れが見えるが右ストレートの強打。坂もワンツーで襲い掛かる。内山も意地の右を当てる。最後は内山が前に出て攻めて見せた。


 内山は「引退して4年経って酒を2日以上抜いたのは今回が初です。2月1日から10日間やめました。身体は20日間かけて作りました。最初は1R3分もたなかったです。負ける気満々でした(笑)。倒されなければいいなと思っていたんですが、練習しているうちにいい試合がしたい、勝ちたいなって感覚になってきました」と振り返った。


 坂は「レジェンド内山選手、自分が高校3年生から大学までアマチュアをやっていた頃に世界王者になられて、ずっと防衛戦を楽しみに見ていました。そんな選手とエキシビションでも戦わせてもらえるということで楽しみにして、嬉しすぎてやってきました」と、かつて憧れていた選手と拳を交えたことを喜んだ。

 そして内山は「コロナ禍でボクサーたちもなかなか試合ができない状態ですが、こうして開催できれば選手も嬉しいし、お客さんも喜ぶと思うのでコロナに最上級に注意して会場へ来てほしいと思います」と、全国のボクシングファンへメッセージを送った。

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