▼第1試合 3分3R エキシビション(勝敗なし)
木村 翔(花形ジム/元WBO世界フライ級王者)
勝敗なし
武居由樹(大橋ジム/元K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者)※2021年3月11日プロボクシングデビュー
元K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の武居が、3月11日のプロデビュー戦を前にエキシビションマッチに臨む。「ただのデビュー戦前の6回戦ボクサーじゃないぞってところを見せたい。暴れたいと思います」と意気込んでいる。対するは世界2階級制覇を目指している元WBO世界フライ級王者の木村。
両者ともヘッドギアは着用せず。1R、前に圧力をかけてくる木村にジャブ、右フックを放つサウスポーの武居。木村の左フックに武居も右フックを返す。武居の右フックには木村がワンツーのお返し。ジャブからの左ボディを多用する武居は右フックを強打するが、木村もすぐに右ストレートで武居を下がらせる。飛び込んでの左フックを繰り出した武居に、解説の竹原慎二は「思ったよりも上手い」、畑山隆則は「判定があるなら1Rは武居選手」とコメントした。
2Rも前に出るのは木村。思い切り右フックを振り抜く。武居は左右のボディとワンツー。右フックと左ボディもヒットさせる武居はジャブを突き、木村の左フックはかわす。畑山は「(武居は)目がいい。センスを感じさせる」とコメント。
3Rも前に出る木村に武居はジャブを突き、木村が放つ右ストレート、左フックはかわす。竹原は「いい選手とは聞いていたが、ここまでいいとは思わなかった」畑山は「デビュー戦でも日本チャンピオンに勝てるんじゃないか」と武居を絶賛する。お互いに右を出し合うと、武居が前に出て木村のパンチをブロックしながら左ストレート、左ボディを打つ。
3Rを終えると、竹原は「驚きました。武居選手の完成度の高さに。将来有望ですよ」と評した。
武居は「K-1から来ました大橋ジムの武居です。今日はコロナの中ご来場いただきありがとうございました。みんなにいい力を渡せたと思っています。3月11日にデビューするので、もしよろしければ応援してください」と挨拶。
木村は「武居選手強かったです。さすがK-1王者だなと思いました。ナメていたわけじゃないけれどセンスがあるなと思いました。階級は違うけれどパンチもあるし、これからボクシング界を盛り上げてくれる選手だなと思いましたね」と、拳を交えた感想。
解説の渡嘉敷勝男は「狙っているのは世界でしょうから相当練習しているでしょう。いい先輩がいるから必ず世界王者になってくださいね」と武居にエールを送った。