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レポート

【修斗】環太平洋王者SASUKEが初防衛成功でRIZIN参戦表明。元UFCの石原夜叉坊が修斗復帰戦で祖根寿麻に敗れる=第2部

2021/01/31 17:01

▼第1試合 65.8kg以下契約 5分3R
×石原夜叉坊(KING OF FREE)
[判定0-3] ※28-29×3

○祖根寿麻(ZOOMER)※元環太平洋王者

 元UFCの石原夜叉坊が、約8年振りに修斗復帰。元環太平洋バンタム級チャンピオンの祖根寿麻(ZOOMER)と対戦。試合は新型コロナウィルス感染予防対策として、当日計量の65.8kg以下契約で行われる。

 UFCで2017年8月のロランド・デイ戦の判定勝ち以降、ホセ・キニョネス、現王者ピョートル・ヤン、カン・ギョンホ(2019年2月)を相手に3連敗中の夜叉坊にとっては、古巣で白星を掴みたいところ。2年のブランクはあるものの打撃を得意とする夜叉坊にとって祖根は“ド突きあえる”対戦相手だろう。


 2年のブランクの間、バンタム級は修斗の最激戦区となり、群雄割拠と呼ぶに相応しい階級となっている。世界王者・岡田遼を筆頭に環太平洋王者“怪物”安藤達也。その安藤を修斗初参戦で破った大塚隆史、大阪大会で復活を遂げた“天才”田丸匠、そして今大会では藤井伸樹、齋藤翼も出場している。

 数多くの強豪がひしめき合うバンタム級で“UFC帰り”の夜叉坊の首を狙うファイターは後を立たないだろう。現在、盟友・田中教路、中村優作と共闘したアルファメールジャパンは解散。『Road to UFC JAPAN』を経てUFCに出場した経験や北米で揉まれ、味わった栄光と挫折でひと回り大きくなった石原夜叉坊は復活なるか。


 対する祖根は2016年から修斗へ本格参戦を果たし、初戦で土屋大喜を下すと2018年には環太平洋バンタム級王者に輝いた中京地区を代表する選手。

 しかし、近年は白星に恵まれず、2018年8月のRIZINでの元谷友貴戦、修斗での岡田遼、根津優太戦、RIZINでのジャスティン・スコッギンズ、2020年4月のRoad to ONEでの後藤丈治戦のニンジャチョークでの一本負けまで5連敗中だ。


 得意のストライキングを生かし、DXFC、TENKAICHI両団体のチャンピオンにもなり、Krushでも秀亮にKO勝ちしている打撃力を生かすことができるか。連敗中の祖根にとってUFC帰りの夜叉坊とのマッチアップは再浮上する千載一遇のチャンス。祖根にも期するところがあるのは間違いない。

 北米帰りの夜叉坊が最も過酷と言われる修斗バンタム級に嵐を巻き起こすのか? 祖根のビッグアップセットか? 二人がその先に見ているものは、果たして……。


 1R、サウスポー構えの夜叉坊。オーソドックス構えの祖根。左インローから入る夜叉坊。左の前蹴りで牽制。さらに左ハイも祖根はブロック。

 再び左インローは夜叉坊。右から左ヒザをボディに突く。さらに左ミドルハイ。右を振る祖根はダブルレッグテイクダウンも金網使いすぐに立つ夜叉坊は左ヒジを打つ。


 祖根の左右の入りに左ストレートをヒットさせる夜叉坊! さらに詰める跳びヒザで詰めるがシングルレッグは祖根。切る夜叉坊は右を振り、左ハイ! しかし離れ際に祖根も夜叉坊の大きくなった左に左を当てる!

 2R、遠間を取る夜叉坊。さらに左ミドルも押し戻してきた祖根にカウンターのダブルレッグテイクダウン! ギロチンチョークを合わせる祖根に立つ夜叉坊だが、そこに祖根は右ヒジ! 夜叉坊からダウンを奪うとさらにアナコンダチョークへ。首を外す夜叉坊。


 夜叉坊の右の蹴りに軸足を払う祖根! 跳びヒザも立ち上がる夜叉坊は詰めて左ミドル。インロー、右ミドルを返す祖根。さらに右三日月蹴りを打つ祖根。祖根の右ローに左ストレートを当てて飛び込む夜叉坊に祖根は右を狙う。左ミドルを打つ夜叉坊。打ち終わりにシングルレッグに入る祖根だが、夜叉坊は足を抜く。祖根は右ミドルを当て、そのまま右を振り、ブザー。


 3R、右ローから入る祖根。右サイドキックですとッピングする夜叉坊だが、金的に。再開。左インローから左ストレートを狙う夜叉坊。詰める祖根の入りに右を当てる夜叉坊。左ミドルを当てて夜叉坊からダブルレッグも差し上げる祖根は離れ際に右を振る。


 夜叉坊は再びダブルレッグもがぶる祖根はバックテイク! リアネイキドチョーク狙いも夜叉坊も正対し立つ。左ストレートから左ハイを当てた後に、左手を前に出した夜叉坊の指が祖根の目に入り中断。再開。

 残り2分。いきなりの左ストレートをガード上に当てる夜叉坊。右ハイを狙う祖根。右インローは祖根。さらに右ストレートをヒット! 夜叉坊の左ハイはブロックする。ワンツーで詰めてヒザ蹴りは祖根。しかし体を入れ替える夜叉坊がダブルレッグへ。すぐに差し上げる祖根が右ヒジ狙いでブザー。祖根が両手を挙げた。

 判定は3者29-28で祖根が接戦を勝利。ケージので祖根は「見たか! どうしても勝ちたかった。みんなが思うような試合にはならなかったと思うけど。経営と試合は難しい。オイ! 岡田、大塚も行ったる」と、バンタム級ファイターたちに宣戦布告した。

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