▼中村広輝(赤雲會)引退記念セレモニー
“琉球鉄拳”中村広輝(赤雲會)が9月20日に引退を発表。中村の功績を称え、引退式が行われた。
中村は1985年9月20日、アメリカ・ロサンゼルス出身。沖縄国際大学卒。沖縄空手をベースに持ち、一撃必殺の剛拳を武器に活躍。2007年に全沖縄ライト級王者、2008年にOMAFライト級王者、2012年LEGEND初代ライト級王者、2013年TENKAICHIスーパーライト級王者とステップアップしていった。
東京ではREBELSを中心に、Bigbang、J-NETWORK、Krushなどに参戦。倒すか倒されるかの試合を毎回繰り広げ、特に2016年3月の『REBELS.41』で山口裕人とダブルノックダウンとなった一戦は印象深い。2019年3月に地元・沖縄で開催された『TENKAICHI 93』でリュウイチ(K-style)に判定で敗れた一戦が最後の試合となった。生涯戦績は24勝(18KO)16敗2分。
中村には山口元気代表、ファイターを代表して日菜太から花束が贈られた。続いて、中村からの挨拶。
「このような舞台を作ってくれたREBELSに本当に感謝します。僕のことを応援して下さる皆様、ありがとうございます。僕は15歳から格闘技を始めて35歳で引退しました。それでも僕は沖縄から必ず日本チャンピオンになるという志でやってきました。でも日本チャンピオンは獲れませんでした。これが現実だと思っています。でも僕はあの環境でもやってやるとその気持ちだけでやってきました。いい師匠がいればやっていける。あとは気持ちだけだと思います。REBELSにはこれからも、僕と同じ志の選手を拾って有名にしてほしいと思います。僕が有名になったのはREBELSのおかげです。今日を持って僕は引退します。でもこれからもっ格闘技に携わるし、またいい選手をこの舞台に送り込もうと思っています。その時はまたよろしくお願いします」
中村は10カウントゴングを聞き、大きな拍手を浴びてリングを降りた。