ムエタイ
レポート

【BOM】石井一成がダウン奪う勝利。梅野がキヨソンセンに敗れる。朝陽、竜哉、伊藤紗弥、大崎孔稀が勝利

2020/12/06 17:12

▼WMCライト級契約 3分5R
×梅野源治(PHOENIX/初代BOMライト級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者、元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者、元WPMF世界スーパーフェザー級王者)
[判定0-3] ※47-49, 48-49, 48-50

○キヨソンセン・FLYSKYGYM(タイ/FLYSKYGYM/WMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者、豪州ムエタイ2012王者)

 梅野は新型コロナウイルスの影響で4月、9月と試合が中止になり、これが2020年初戦にして最後の試合となる。試合自体も昨年12月の『BOM』でシラー・Y'ZD GYM(タイ)を初回TKOに下して初代BOMライト級王者に就いて以来(梅野によれば今年4つのタイトル戦が中止になったという)。

 ファン待望の試合の対戦相手は、WMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者キヨソンセン・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM)に決定。

 タイ在住時代はラジャダムナンとルンピニースタジアムで活躍したキヨソンセンはFLYSKYGYMでトレーナーを務めながら日本の試合に出場しているが、そのほとんどの試合で勝利。しかもハイキック、右フック、ヒジ打ちなど多彩な技でのKO勝利が多い。過去9戦を見ても8勝(5KO)1分とその攻撃力の高さが分かる。

 2018年10月の『KNOCK OUT』では森井洋介と3分5Rを戦い抜いてドロー。延長戦でKO負けを喫しているが(トーナメントのため公式結果はドロー)、これは森井の対戦相手の欠場を受けて急遽1週間前に出場が決まったもの。

 危険なヒジ打ちを得意としており、在日タイ人選手の中では現在考え得る最強の相手だと言えるだろう。2019年6月のBOMでは元・新日本キック協会ライト級王者で現WMCインター王者の石井竜也にも勝利しているキヨソンセン。

 梅野が1年間溜めた力と鬱憤を爆発させるか、それともキヨソンセンがその攻撃力で番狂わせを起こすか。注目の一戦となった。

 1R、ともにオーソドックス構え。左奥足ローを当てる梅野は左ジャブも。さらに左ロー。キヨソンセンは左前蹴りで距離を取る、最初の首相撲ヒザは互角。梅野の右をかわしたキヨソンセンは右を当て、入りに左フックを当てる。梅野も左ロー。

 2R、右ボディストレートは梅野。そして左ミドル! 左奥足ロー。キヨソンセンも右ハイを狙う。跳びヒザを打つ梅野にカウンターの左ヒジはキヨソンセン! 組み際の左ヒジに腰を落とす梅野!

 出血で2度のドクターチェック後、再開。右パンチが大きくなる梅野に左ストレートはキヨソンセン! そこに右縦ヒジを狙う梅野。梅野の右目上にはカット以外に内出血の大きなこぶも出来る。

 3R、強い左ローを当てる梅野。さらに右ローも。前手を伸ばして梅野の左右をさばこうとするキヨソンセン。クリンチに右ヒジは梅野。しかしそのジャブを傷口に当てるのはキヨソンセン。梅野は右ボディストレートから右フックも大きい。

 左奥足ローを当て詰める梅野だが、ジャブの刺し合いは互角。さらに左ストレートはキヨソンセン。組んでは巧みにグローブや頭を傷口に押し付け、ヒザを突き上げる。梅野は右目上から再び多量の出血。

 4R、クリンチで両脇差し、ヒザはキヨソンセン。右アッパーは梅野! しかしキヨソンセンは傷口に巧みに左ジャブを連打で当てる。前蹴り、ジャブで梅野の前進を捌くキヨソンセン。梅野は右を振るが大きい。梅野の左から右のバックフィストがかすめるが、キヨソンセンはバックステップ。

 5R、詰めるのは梅野。しかしクリンチで浴びせ倒すキヨソンセン。首相撲ヒザも。梅野もヒザを返し振りほどき左ヒジ! ロープ背にジャブ、前蹴りの逃げ切り体勢のキヨソンセン。梅野は右ストレートから左ヒジで飛び込むがバックステップ、スウェイはキヨソンセン。梅野が前に詰めてきたところにスッと頭をかがめてクリンチに入ったところでゴング。

 判定は3-0(49-47, 49-48, 50-48)でキヨソンセンが勝利。鬼気迫る怖さも見せた梅野だが今後のプランに暗雲が立ちこめた。

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