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レポート

【BOM】石井一成がダウン奪う勝利。梅野がキヨソンセンに敗れる。朝陽、竜哉、伊藤紗弥、大崎孔稀が勝利

2020/12/06 17:12
【BOM】石井一成がダウン奪う勝利。梅野がキヨソンセンに敗れる。朝陽、竜哉、伊藤紗弥、大崎孔稀が勝利

(C)Kokubo Matsunao/GONG KAKUTOGI

◆BOM~The Battle Of MuayThai~BOM WAVE03-Get Over The COVID-19-

2020年12月6日(日)横浜・大さん橋ホール

<第2部>

▼WPMF世界スーパーフライ級&BOMスーパーフライ級Wタイトルマッチ 3分5R
×片島聡志 (フリー/WPMF世界スーパーフライ級王者、第3代&第6代WPMF日本スーパーフライ級王者)
[判定0-3] ※47-49,48-49,46-50

○石井一成(ウォーワンチャイプロモーション/BOMスーパーフライ級王者、WPMF世界フライ級王者、元True4Uフライ級王者、初代KING OF KNOCK OUTフライ級王者、Phumpanmuangミニフライ級王者)
※石井がWPMF世界・BOM同級王者に

 イッセイはジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。タイを主戦場に6連続KO勝利を飾り、2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2017年6月からは『KNOCK OUT』に参戦し、2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座も保持し、那須川天心に対して“西の神童”と呼ばれている。

 片島は26勝(4KO)16敗5分と50戦近いキャリアを持つベテラン選手。ムエタイルールを中心に活躍し、2014年5月にWPMF王座を獲得。2016年2月には藤原あらしを破っている。黒星が続くこともあったが2017年8月の『BOM』ではヒジありワンデートーナメントの「WMC日本53.00kg契約トーナメント」で優勝してベテラン健在ぶりを示した。前戦は9月の『RISE』で新鋭の酒井柚樹と引き分けた。

 この対戦は当初、片島の保持するWPMF世界スーパーフライ級王座の防衛戦として行われる予定だったが、片島サイドから今年の6月28日に開催された『BOM WAVE01』にてイッセイが獲得したBOMスーパーフライ級のベルトを懸けてくれないかとの打診がBOMにあり、イッセイが承諾したためダブルタイトルマッチとして行われることが決定。

 BOMプロモーターの中川夏生会長は「BOMのベルトはムエタイではかなりのレベルの高い選手が保持しています。フライ級に名高・エイワスポーツジム、スーパーフライ級にイッセイ・ウォー・ワンチャイ、ライト級に梅野源治、スーパーライト級にスアキムP.Kセンチャイ、ミドル級に柿沼慶と国内外の最高の選手が獲得してくれている事に誇りを持っています。来年にはタイはもちろん違う国からも招聘する選手が決まっています。今回、早いスパンで防衛戦をしてくれるイッセイ選手に感謝と漢気を感じました。タイの世界王者とBOMの王者が試合をしてくれる。しかもBOMのリングでこの一戦に協力して下さった事に感謝致しております」とコメントしている。

 1R、ともにオーソドックス構え。左フックの飛び込みを見せる石井。片島は右ロー。石井は左ローを返しステップを踏む。右ミドルを当てる石井! ともに左奥足ローを打ち合いの中で、右フックを混ぜる石井は右ミドルも! さらに左ボディ、速いステップインで右を突く。しかし片島も巧みな防御でブロック。ジャッジ3者イーブン。

 2R、左右ローを前足にこつこつ突く片島。右ローを連打で当てる石井は右フック! 片島の入りに前蹴りでこかす。右を振り左ボディと対角に攻める石井。片島は左ミドル! 左ローと左の蹴りを軸に圧力をかける。石井の左前蹴りをつかみ右で押し込む片島。ジャッジ2名イーブン、1名が石井を支持。

 3R、先に圧力かける片島。その前蹴りをつかんでこかす石井も押し返し、左ローの打ち合いから右ヒジを当てる。左ボディの軌道からヒジを打つ石井。さらに右ロー、右ボディストレートと同側の攻撃。片島も右の鋭いヒジを振るが石井はかわす。片島が石井を下がらせる場面も。ジャッジ2者イーブン。1者・石井を支持。

 4R、左の蹴りで牽制しながら圧力をかける片島。石井はその入りに右ストレートを当て前へ! こかしから立ち上がる片島に右ストレートを当てて、左フック! ダウンした片島はカウント8まで待って立ち上がる。さらに詰めてのラッシュで右ヒジを振る石井。クリンチ、ヒザに持ち込む片島。バチン! と音を立てて左ローは石井。後半受けに回ったところで片島の右ヒジをもらう。ダウンを奪った石井のラウンドに。

 5R、左ハイの連打で詰める片島。ブロックする石井はロープ背に逃げ切り体勢。片島の蹴りの打ち終わりに右で飛び込む。片島の左右に左ミドルを返すと、最後は片島のセンチャイキックもかわしてゴング。

 判定は3-0(49-47,49-48,50-46)で4Rにダウンを奪った石井が勝利。WPMF世界スーパーフライ級&BOMスーパーフライ級のベルトを手にした石井はリング上で、「BOMの王者としてこんな試合ですみません。またレベルアップしてここに来ます。次の試合も発表されると思うので、そのときはまた成長した姿を見せられるようにします」と挨拶した。

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