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【RISE】王者対決は大崎一貴が制して名古屋大会の開催を直訴、実方拓海がタップロン破り次期挑戦者に、北井智大が執念の逆転勝利

2020/11/14 22:11



▼セミファイナル スーパーライト級(-65kg)次期挑戦者決定戦 3分3R無制限延長R
×タップロン・ハーデスワークアウト(ハーデスワークアウトジム/同級2位、元WMC世界フェザー級王者)
判定0-3 ※28-29、28-30、27-30
〇実方拓海(TSKjapan/同級6位、WMC日本スーパーライト級王者、LPNJスーパーライト級王者)


 タップロンは日本で活躍するムエタイ選手。炸裂音が会場中に響く強烈な右ミドルキックとKO狙いの豪快なパンチを武器とする。昨年3月にはウェルター級王者ベイノアに初黒星をつけるも、スーパーライト級王者決定トーナメントで山田洸誓に敗れ、9月にはベイノアにリベンジを許してしまう。しかし、11月に開催された「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 65kgトーナメント」で水落洋祐、マサ佐藤、小川翔を下して優勝、今年2月には鈴木真治からダウンを奪い完勝している。


 対する実方は日本タイトルを4冠持つベルトコレクターで、ヒジ有りでの実績は折り紙付き。昨年6月のRISE初参戦では、EVOLのメインで川島史也を撃破。今年2月には杉本卓也を判定で下し、王座挑戦まであと一歩となった。


 1R、サウスポーの実方は左三日月蹴り、左右ローで前足を蹴る。タップロンは右ストレートを伸ばしてくるが、実方はかわす。タップロンの蹴りをかわした実方はローをリターンする。


 2R、タップロンのパンチをかわして実方は左ストレート。左ミドルを蹴り、左フックも当てに行く。タップロンは打ち合いに行くが、実方はかわしながらコツコツとパンチを当てる。


 3R、実方の左ヒザがボディに突き刺さり、後退するタップロン。実方は前蹴り、左右のパンチ、ヒザでボディを攻めてダウンを奪う。大きな右フックで反撃するタップロンだが、実方はよく見てかわし、左を打ち込んでいく。打ち合いをしたいが打ち合いにならず、タップロンは空回り。実方が判定で勝利し、王者・山田洸誓への挑戦権を手にした。

▼第8試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
〇北井智大(チームドラゴン/ライト級3位)
判定3-0 ※28-27×3
×吉沼大樹(フリー)


 当初、吉沼とは北井と同門の森香津眞が対戦することが決まっていたが、練習中に左肋骨を骨折。欠場となったため、急遽10月11日に試合を終えたばかりの北井がスクランブル出場することとなった。吉沼はKrushで過去に活躍していた選手で今回RISE初参戦。


 1R、下がる北井に前に出たサウスポーの吉沼が右フック、左フック、右アッパーでダウンを奪う。吉沼は左インロー、さらに左ロー。北井は前へ出て右ローを蹴りながら細かくパンチを出すが、吉沼にアッパーを突き上げられて、ワンツーももらう。北井は二段蹴りを放って反撃。


 2R、北井はストレートを連打して前へ出る。吉沼はジャブをボディに打ち、左ストレートは北井のガードを突き破る。右インローと左ローを前足に蹴る北井は右ストレートを直撃させ、フックの連打。吉沼もヒザを返す。


 3R、打ち合いを誘う北井に左のカウンターを狙う吉沼。組み付いてくる吉沼を北井は押し返す。そして“打ってこい”と手招きすると、前蹴りをキャッチして右フックを打ってきた吉沼へ右ストレートを直撃させてダウンを奪い返した。さらに打ち合いに行く北井は左右のストレート、フックを叩きつけ、吉沼も必死の反撃。右フックもまともにもらっても耐える吉沼。最後も手招きしての右を放った北井が、逆転判定勝利を魅せた。

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