▼第2試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
〇小鉄(K-1ジム琉球チーム琉神)
KO 3R 0分56秒 ※右フック
×絢太(CUC)
K-1ジム琉球チーム琉神の代表である小鉄は2008年にプロデビューし、13勝(8KO)16敗の戦績を持つベテラン選手。今年3月のK-1では藤村大輔に判定で敗れている。今回は12勝(8KO)5敗の戦績を持つ初参戦の絢太と対戦する。
1R、小鉄はジャブと左右ローでじりじりと前へ出て、身長188cmでサウスポーの絢太は左ミドルと左ストレート。小鉄のローに左ストレートを合わせていく絢太。小鉄のボディへの前蹴りを嫌がる素振りを見せた絢太だが、逆に左右ボディブローと左三日月蹴りで反撃。
2R、右ローから左右の連打で前へ出た小鉄が狙いすましたワンツーの右ストレートでダウンを奪う。絢太は左ストレートで反撃し、左と左の相打ちになったところで小鉄がスリップ気味に倒れて絢太がダウンを奪い返す。小鉄がコーナーへ詰めての打ち合いの中で、右ミドルで小鉄がまたもダウンを奪う。
2R、小鉄はパンチとヒザ蹴りでボディを攻め、右ヒザ蹴りから至近距離での右フック。これで絢太が倒れ、小鉄のKO勝ちとなった。
小鉄はマイクを持つと「KOだったんですがすっきりした勝ち方じゃなくて申し訳ないです。ちょっとグダグダ感がありまして。新生K-1初の福岡大会ですが、来年は沖縄大会をやりましょう。僕がしっかりK-1ジム琉球をでっかくしていくのでよろしくお願いします。僕、ジムをやっているんですが現役バリバリなのでまた試合のオファーをください」と、沖縄におけるK-1と選手としての自分のさらなる飛躍をアピールした。
▼第1試合 スーパーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R
×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代Krushバンタム級王者)
判定1-2 ※30-29、29-30、29-30
〇壬生狼一輝(力道場静岡)
晃貴は現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊と同じ鳥取県出身で、鳥取時代も同じジムにいた弟分。2019年1月の王座決定戦で萩原秀斗を延長戦の末に下し、第4代Krushバンタム級王座に就いた。4月には初防衛戦を行い、隼也ウィラサクレックからダウンを奪って大差の判定勝ちを収めたが、6月のK-1でサンベル・ババヤンに敗れ、2019年11月の2度目の防衛戦では佐々木洵樹に敗れて王座を失った。さらに今年3月に新鋭の吉岡ビギンにも敗れて3連敗となったが、7月のKrushで黒田斗真に延長戦の末に判定勝ち。戦績を8勝(2KO)6敗とした。
対する壬生狼は8月に開催された『Krush-EX 2020 vol.1』でK-1 JAPAN GROUPに初参戦。欠場を受けてのスクランブル参戦だったが、メインで倉田永輝との打ち合いを制して勝利を収めている。戦績は7勝(2KO)でプロ無敗。
1R、両者とも軽快なステップを踏み、前に出るのは晃貴。前蹴りとローの晃貴に壬生狼はロー&ミドル。ロープを背負った壬生狼がボディを混ぜたコンビネーションを繰り出すが晃貴はブロックして右を打ち返す。
2Rもプレスをかけて前蹴りで前へ出る晃貴。壬生狼の左に右を合わせる晃貴。そこから至近距離で打ち合う。晃貴が左ミドルからの左ボディ。壬生狼はカーフキック、飛びヒザ、胴廻し回転蹴りと多彩な蹴りを繰り出すが晃貴を崩すには至らない。
3R、右ストレートと左フックを両者が同時に放ち、かわしあう展開が多くみられるが、晃貴の右がヒットする場面が目立つ。壬生狼は1分が過ぎたところで前に出始め、左ボディをヒットさせる。パンチの回転力を上げて前へ出て行く壬生狼が左ボディ、右ストレートで晃貴を手数で上回る。