MMA
レポート

【DEEP JEWELS】前澤智が青野ひかるに一本勝ちで有終の美飾り引退。さくら、山崎桃子、栗山葵が勝利

2020/10/31 17:10

▼第4試合 DEEP JEWELS 54.5kg以下 5分2R
×ARAMI(フリー)
[判定0-3] ※18-20×3

〇伊澤星花(高本道場)

 ARAMIは、2017年に韓国の『Road FC 39』でプロデビューし、ホン・ユンハに判定勝ち。2戦目はDEEP JEWELSで古瀬美月にTKO勝ち。3戦目は青野ひかるに体重超過の減点2が響いて敗れ、4戦目はソ・ユジンに一本負け。しばらく試合間隔が空き、今年7月のDEEP JEWELSでは61kg契約で杉山しずかの対戦相手に名乗りを上げ、3Rまで奮戦するも最後は腕十字で敗れた。続く8月のDEEPでは55kg契約で新鋭の栗山葵から勝利している。48kgのアトム級でも戦っていたARAMIの適正階級はいかなるものか。

 伊澤は今回がMMAプロデビュー戦だが、8月の『ZST BATTLE HAZARD 07』で女子グラップリングの強豪・杉内由紀(2019年4月のQUINTETで池本美憂、杉本恵、長野美香に一本勝ちで3人抜き達成)と7分1Rフルに戦って引き分け、注目を集めた。

 東京学芸大学教職大学院生で22歳。小学生から柔道とレスリングを始め、レスリングでは2012年ジュニアクイーンズカップ52kg級準優勝、2012年沼尻直杯全国中学生選手権女子57㎏級で優勝。柔道は高校2年生の時にインターハイ3位と全国選手権5位に入賞。2019年東京学生柔道体重別選手権女子52kg級では準々決勝まで進出している。さらに女子相撲にも出場し、2019年の全日本選手権で準優勝と、組み技のハイブリッドガールだ

 1R、サウスポー構えのARAMIにオーソドックス構えの伊澤。ローを突くARAMIに伊澤はダブルレッグからスタンドバック。崩してテイクダウン! 立ち上がるARAMIに伊澤の蹴りがローブローとなり中断。

 再開。ARAMIの蹴り足を掴んでシングルレッグテイクダウンは伊澤。下のARAMIの足をかついでパス狙い。立ち上がるARAMIのスタンドバックで崩しにいく。潜りから足関節を狙うARAMIを潰してパス狙い。ギロチンを仕掛けるがゴング。

 2R、このラウンドもスタンドで組んでバック、バックマウントで4の字フックの伊澤に、前に落とすARAMI。伊澤は下から腕十字狙いも外してパウンド。しかし、伊澤も右で脇差し立つとかんぬきのARAMIに体を入れ替え大内刈テイクダウン。

 しかしARAMIの立ち際に距離を空けるとARAMIに詰められる。ここでも恐るべきテイクダウン力を発揮する伊澤! ARAMIの手首をロックして空いた手で背後からパウンド。

 判定は3-0(20-18×3)で、ダイナモパワーを発揮した伊澤が勝利。実力者ARAMIから金星を挙げた。

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