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【DEEP JEWELS】前澤智が青野ひかるに一本勝ちで有終の美飾り引退。さくら、山崎桃子、栗山葵が勝利

2020/10/31 17:10

▼第5試合 DEEP JEWELSミクロ級 5分2R
〇山崎桃子(リバーサルジム 横浜グラウンドスラム)
[判定3-0] ※20-18×2、19-19マスト山崎)

×國保小枝(和術慧舟會船橋道場)

 山崎は中学生時、転校をきっかけにいじめにあっていたが反撃を開始。喧嘩に明け暮れ、2014年からは『THE OUTSIDER』に参戦。2勝3敗の戦績を残し、本格的にプロ格闘家を目指すためDEEP JEWELSに参戦。アマチュアルールの3試合を経てプロに昇格したが、デビュー戦で肩を脱臼して川村虹花にTKO負け。手術とリハビリを経て2019年6月に復帰すると組みで圧倒し、プロ初勝利をあげた。

 9月のにっせー(総合格闘技道場闘心)戦では腕十字に敗れて連勝ならず。その後は仕事と練習に専念していたが、3月にコンビニで50代くらいの酔った男に突然絡まれ、暴行を受けるという事件に巻き込まれてしまった。この事件は様々なメディアに取り上げられた。今回が1年2カ月ぶりの復帰戦となる。

 対する國保はソフトボールと吹奏楽部を経て、大学に入ってから和術慧舟會船橋道場に通い始め、慧舟會の『Grappler's Game』等で柔術スキルを磨いてきた。2018年9月DEEP JEWELSアマチュア大会でトライフォース赤坂のAIKOに2R腕十字で一本勝ち後、12月の『DEEP JEWELS 22』ではANJUとドロー。2019年3月はあいにTKO負け、6月は永尾音波に判定負け、12月はさくらに一本負け、2020年2月は佐々木萌に判定負けと連敗中で勝ち星が欲しいところ。

 1R、ともにオーソドックス構えから右ハイを打つ山崎。右で差して組んで行く國保と金網際で互いにヒザ蹴り。左で小手に巻く山崎は、國保が頭下げるとヒザを突く。首投げは山崎も、両足を4の字に組んだ國保は投げられず。巻いた首にパウンドする山崎。しかし國保も首を抜き、リアネイキドチョークを狙う。

 2R、詰めて組む國保はシングルレッグ。足を抜く山崎にテイクダウン、バックテイクを狙うが、背中にはつかせない山崎。ブレーク。山崎の前蹴りに右を当てる國保は左で差して前に。しかし、崩した山崎が上に。クローズドガードを取る國保にパウンド。國保もすぐに足を解いて立ち上がりゴング。

 接戦の判定は3-0(20-18×2、19-19マスト山崎)で山崎が勝利。ケージのなかで「こんな状況のなか会場に足を運んでいただきありがとうございます。まだまだ実力不足なんですけど、もっと頑張ります。今年から練習環境を良くしたので、もっと成長したところを見せたかったです。格闘技を通して出会った人たちが人生の財産です」と挨拶した。

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