MMA
レポート

【ONE】秋元皓貴がメインで苦闘の末に勝利、澤田龍人も1年2カ月ぶりの勝利!=シンガポール

2020/10/16 21:10

▼ストロー級(※61.2kg)5分3R
○澤田龍人(日本)
[判定3-0]

×ミアオ・リータオ(中国)


 ストロー級戦。「ONE Warrior Series」を勝ち上がった澤田龍人は現在Evolve MMA所属。2019年8月のアジズ・カリム(インドネシア)戦では、リアネイキドチョークによる68秒一本勝ちで本戦デビューを白星で飾ったが、続く12月の前戦では、南アフリカのレスラー、ボカン・マスンヤネにコントロールされ判定負け。今回が10カ月ぶりの再起戦となる。

 シンガポール在住で今回のシンガポール大会出場のチャンスを掴むも、ロックダウンの影響で試合4日前になって初めて寝技の対人練習が可能に。その分、フィジカルはアップしているという。


 対するミアオ・リータオ (中国)はMMA12勝4敗。少林寺拳法仕込みの強打で知られており、ONEではシム・ブンスラン(カンボジア)や、澤田のチームメイトでもあるデェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)を1R、左ストレートでフィニッシュしている。

 澤田はミアオを「身体が大きくて、パンチが強くてKOも出来るし、寝技でも勢いよくテイクダウンや投げを出してくる選手」と評し、「距離が近いと1発がある打撃をもらうと思うので、自分の打撃が当たる位置から攻撃をして行って、テイクダウンや打撃を自分から仕掛けたい」と語っている。

「猿田洋祐選手や内藤のび太選手と戦える位置までいきたい」という澤田にとって、落とせない一戦だ。


 1R、ともにオーソドックス構え。左のかけ蹴りを見せるリータオ。しかし澤田は低いダブルレッグからテイクダウン。立つリータオをがぶりからノーアームギロチンチョークを極めにかかるが、首を抜いたリータオのバックからバックからマウント、肩固めへ。防御したリータオはブリッジから亀になると澤田はバックへ。前方に落ちながら腕十字を狙うも外される。

 スタンドから再びダブルレッグテイクダウンは澤田! スクランブルからバックテイクし、リアネイキドチョークを狙うが、首を防御するリータオ。リータオは腰をずらして正対。澤田が下となる。絶え間ないスクランブルで澤田はコントロールするが、スタミナはどうか。


 2R、リータオのワンツーにカウンターのダブルレッグテイクダウンは澤田! ここも立ち上がり際にバックテイクし両足をフックする。「グローブを掴んだ」としてリータオにイエローカード(20%の減点)後、同じ澤田のバックポジションで再開。


 ブリッジでのエスケープを再三見せるリータオ。そこに腕十字を狙いながらバックを4の字ロックでキープする。長い時間、バックからチョークを狙う澤田だが、防御するリータオは正対。澤田は腕十字を狙うも、そこに上から強いパウンドはリータオ。亀までなる澤田にリータオはがぶりから首を狙う。


 3R、左の高いかけ蹴りを見せるリータオ。しかしその距離を潰してシングルレッグからテイクダウンは澤田! バックテイクも、このラウンドは早い段階でリータオに正対される。


 オープンガードの澤田は下からアームロック狙い。リータオもパスガードを狙うが足を戻す澤田はなおも下から腕十字狙い。背中を着けながらも立つよりも極めを狙う澤田。しかし、リータオは首を枕に巻き、上腕でパウンド。澤田はシングルレッグから立ち上がり、足首を持ってテイクダウンを狙うが、マットにヒザ着きの状態。しかしヒザを上げてシングルレッグへ。バックを取りかかるも落とされ下に。澤田が下から腕十字を狙ったところでゴング。


 判定3-0で赤コーナーとコールされると澤田はホッとした表情。テイクダウンからサブミッションに近づいた澤田が1年2カ月ぶりの勝利を掴んだ。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア