MMA
レポート

【ONE】秋元皓貴がメインで苦闘の末に勝利、澤田龍人も1年2カ月ぶりの勝利!=シンガポール

2020/10/16 21:10

▼ONEムエタイ・フェザー級 3分3R
〇サゲッダーオ・ペットパヤタイ(タイ)
[判定3-0]

×ジャン・チュンユ(中国)


 コーメインイベントで、ムエタイの世界王者同士が、立ち技のONEスーパーシリーズデビューを迎える。

 WPFM世界王者のジャン・チャンユは、メインで秋元皓貴と対戦するジャン・チェンロンの兄だ。チュンユはチェンロンが幼少時の保護者でありメンターであり、コーナーマンでもある。2019年7月にはKrushに来日経験があり、加藤虎於奈からダウンを奪って勝利を収めている。


 対するサゲッダーオは、2007年にラジャダムナンとルンピニースタジアムでフェザー級王座に就き、2010年にはルンピニーのフェザー級王座、2012年には同ライト級王座に就いて三階級制覇を達成。2007年と2009年には年間MVPにも輝いた。セーンチャイ、アヌワット、ジョムトーンらとしのぎを削った超一流選手である。2014年11月にはNJKFに来日し、大和哲也の挑戦を受けてWBCムエタイ世界スーパーライト級王座防衛戦に臨んだが、大和にTKOで敗れた。ONEではMMAで3勝1敗。2018年6月に中国の強豪マ・ハオビンに判定負けし、今回は2014年以来のムエタイマッチでONE再起を狙う。

 勝者はONEフェザー級ムエタイランキング入りもあり得るカードだ。


 1R、サウスポーのサゲッダーオは右ジャブと左ミドルハイを多用。サゲッダーオの左インローをローブローとなり、試合は中断。再開後、前に出るチャンユにサゲッダーオは絶妙な距離を保ってチャンユのパンチを当てさせない。


 2R、サゲッダーオがジャン・チャンユの前蹴りをキャッチし、引き寄せてパンチを放つ。さらに左ストレートからのヒジ打ち、そして首相撲に持ち込む。左ミドルか左ストレートから近付き、ヒジと首相撲に持ち込む動きを続けるサゲッダーオ。チャンユは右フックを狙うが、サゲッダーオは左腕をインから差し込んでクリーンヒットを防ぐ。


 3R、チャンユはサゲッダーオの左ミドルに右ミドルで対抗。サゲッダーオは離れて左ミドルと左ストレート、次の瞬間には組み付いてチャンユのパンチの距離を殺す。チャンユの入り際にも左ストレートを合わせるサゲッダーオ。息が荒くなるサゲッダーオだが、チャンユに攻撃を当てさせずミドルを蹴り、左ストレートを当てていく。


 サゲッダーオが老獪なテクニックを見せつける形で、完封勝利を収めた。

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