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レポート

【PANCRASE】雑賀ヤン坊が林源平を右アッパーKOでライト級暫定王者に! 堀江を下した中島がフェザー級次期挑戦者

2020/09/27 15:09

▼第5試合 ウェルター級 5分3R
×高木健太(リバーサルジム川口REDIPS)#5位
[判定0-3] ※28-29×3

〇菊入正行(NEVER QUIT)#6位

 高木は、2019年4月に丸山数馬を1R、左フックでKOに下すも、6月に手塚裕之との「ウェルター級暫定王者決定戦」で1R、リアネイキドチョークで一本負けし、王座獲得ならず。続く10月のアレキサンダー・ラカス戦も同じリアネイキドチョークで2R、一本負けを喫しており、今回が起戦となる。34歳の高木は、上り調子の下位ランカーを跳ね除け、再び王座戦線にからむことが出来るか。

 対する菊入は25歳。2017年4月のプロデビュー戦から原広誉、高橋弘、小林裕、草・MAX相手にライト級で4連勝も、2019年は4月に元UFCの粕谷優介に1R TKO負けでプロ初黒星。7月に岸本泰昭と判定1-1のドローとなっていた。

 2019年11月10日の「PANCRASE310」でクリス・ダンカン戦が予定されていたが、10月に練習中の怪我により欠場。2020年7月の中村勇太戦では、ウェルター級に階級を上げて、魂の殴り合いを制して2R TKO勝ちを決めている。

 ともに打撃を武器とするが、サウスポー構えの高木に対し、オーソドックス構えの強打者・菊入は下がりながらの右フックも併せ持つ。寝技に難がある高木に対し、組みも交えて被弾せずに自身だけが当てることができるか。

 1R、細かくステップを踏みローキックと右ストレートで攻める菊入に対し、高木はややゆったりとした構えでカウンター狙い。菊入がストレートを打つと左右のフックを合わせるなど、必ずコンビネーションパンチを返す。



 2Rも菊入はカウンター狙いの高木の隙をついてパンチを当てていく。真っすぐのパンチをコンパクトに突き刺していく菊入、ジャブ、ストレートが次第に高木の顔面を捉え始める。高木も変わらず菊入の入り際に合わせてフックを放ち、強いミドルキックも当てていく。



 3R、これまで待ちだった高木が一転前に出て、ジリジリとプレッシャーをかけていく。菊入がケージの周囲を周るというこれまでの逆の展開の中、高木はフックを中心にハイキックなども果敢に出し手数を増やす。菊入は2Rまでと同じ距離を保ち、慎重に立ち回る。

 試合は判定となり三者とも29-28で菊入が勝利。しかしKO決着が期待された一戦だったこともあり、勝利した菊入も不完全燃焼といった表情でケージを降りた。

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