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【PANCRASE】雑賀ヤン坊が林源平を右アッパーKOでライト級暫定王者に! 堀江を下した中島がフェザー級次期挑戦者

2020/09/27 15:09
【PANCRASE】雑賀ヤン坊が林源平を右アッパーKOでライト級暫定王者に! 堀江を下した中島がフェザー級次期挑戦者

(C)ゴング格闘技

※当日計量を導入。各階級で1階級上をリミットとし、北米ユニファイドにある1ポンドオーバーは許容せず。

▼第7試合 ライト級 暫定キング オブ パンクラス タイトルマッチ 5分5R
×林 源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym)2位
[1R 1分55秒 KO]

〇雑賀 ヤン坊 達也(総合格闘技道場DOBUITA)3位
※雑賀が暫定王者に

 当初、2月16日の「PANCRASE312」で、雑賀 ヤン坊 達也が暫定ライト級KOP王者サドゥロエフ・ソリホンに挑戦予定だったが、ソリホン欠場を受けて、3月8日の「PANCRASE313」で「ライト級暫定KOP王座戦」として、雑賀と林源平の対戦が決定。しかし、新型コロナウイルスの影響で5月31日の「PANCRASE315」に同カードがスライド。

 その後、5月31日大会も中止が決定し、今回、あらためて9月27日の「PANCRASE 318」にて林と雑賀が対戦することになった。3月、5月と大会が中止になり、半年の期間を経て激突する両者。

 林はMMA10勝8敗1分。2017年7月の山﨑悠輝戦から2018年8月の新村優貴戦まで、間にDEEPでの水野竜也戦、長谷川賢戦も含め4連敗を喫したが、2019年は6月の阿部右京戦からミドル級からライト級に転向し、1R TKO勝ち。9月にベテランの冨樫健一郎にもスプリット判定で競り勝ち2連勝でライト級2位につけて王座挑戦を視野に入れていた。

「タイトルマッチまで8年かかったので、このベルトは絶対獲ります」と意気込む林は、強打を誇る雑賀を相手に、「もちろん殴り合いでも絶対負けないんけど、MMAであることをしっかり意識して戦いたい。8年間の経験のなかで、勝つためにこの階級に戻し、減量方法もしっかり確立出来て適正階級だと感じている。ミドル級でやっていても力負けしないパワーもあるし、この階級(ライト級)では外国人でも日本人でもパワーでは絶対に負けない。そこの経験を活かして戦いたい。MMAでKOします」と、7戦のヤン坊を3倍近く上回る19戦のキャリアのなかで試行錯誤して獲得した経験とパワーを活かして、総合力で戦うことを語っている。

 対する雑賀はMMA6勝1敗。2017年8月のFighting NEXUSでプロデビューし、184cmの長身から繰り出す打撃を武器に4勝(4KO・TKO)1敗の戦績を挙げ、2019年7月大会からPANCRASE参戦。小林裕を1R KO後、9月大会では体重超過のトム・サントスも1R右ストレートからのパウンドでTKOで下し、王座挑戦を決めた。

 雑賀は林について、「同じ階級になって意識はしていました。すごくタフで男としてカッコいい選手だなと思っていました。(元ミドル級で)デカいなと思います。そこで気持ちで負けず、プレッシャーに負けずに僕も前に出ていきたい。今回対戦することになって楽しみにしています」と印象を語ると、試合展開については、「やることはお互い一つだと思う。お互いに倒しに行くスタイル。5分5Rもかからないで終わるんじゃないかなと思います」とスタンドでの早期決着を予想。

 理想のフィニッシュについて問われると、「一回、(試合が流れて気持ちが)落ちちゃったところもありましたが、タイトルマッチということに変わりはないので、しっかり作り直して当日を迎えたい。僕のファイトスタイルを見てもらえば分かると思いますが、KO──それ以外は考えていないです」と断言し、さらに「自分は目指している場所があるので、そこに向けて突き進んでいきたいです」と、PANCRASE王者の肩書を手にRIZIN出場を目指す。

 10月25日には同じライト級で上迫博仁vs.松本光史の実力者対決が組まれ、正規王者には日本大会でONE参戦を果たした久米鷹介が控えている。「暫定王座戦」に臨む林と雑賀は、群雄割拠のライト級でどんな試合を見せるか。

 1R、ともにオーソドックス構え。林は左インローから。距離を詰めて頭を下げて左を当てる林はさらに右ハイ、続く右ストレートで最初からラッシュをかける。さらにダブルレッグで金網までドライブしてテイクダウン! 金網を使いすぐに立ち上がる雑賀は体を入れ替え、右ヒザを狙う。

 互いに離れ、中央でスタンド。左ミドルを当てる林。雑賀も左ハイ、左右の細かい連打。さらに打ち合いの中で、右アッパーを当てた雑賀! 仰向けに倒れた林はしばらく立ち上がれず。担架で運ばれた。

 ケージの中で雑賀は「ヤン坊です。ずっと長い間怖い期間を過ごしましたが、やっと獲れてよかったです。今回1Rで倒すんじゃなく5R戦うようにやってきました」と落ち着いた表情でコメント。

 バチバチの打ち合いをKOで制した雑賀は試合後、「本当は距離を取って打撃を当てていく作戦だったけど、林選手が来たので打ち合いになりました。でもその中でパンチを打つ時、(林の)頭が下がるなと思って、セコンドにも同じことを言われたのでアッパーが当たるなと思いました」と試合中に林のクセを見抜いていたことを明かした。

 また同日に行われているRIZINで北岡悟に勝利した正規王者・久米鷹介について印象を聞かれると「“久米地獄”(ケージに押し込んでテイクダウンからグラウンドで延々ドミネートする久米得意の展開を指して)って感じですよね。でも僕もああいう試合は嫌いじゃないんで。久米選手となら熱い試合ができると思います」と王座統一戦へ意欲を見せた。

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