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【UFC】オーフレイムがサカイをTKO、サンプルーがKO勝利で“ワカンダフォーエヴァー”、PANCRASE女王ヴィヴィアニが快勝=9.5 UFC

2020/09/06 01:09

【セミメインイベント】

▼ライトヘビー級 5分3R
○オヴィンス・サン・プルー(ハイチ/205.5lbs/93.21kg)
[2R 4分07秒 KO] ※左フック
×アロンゾ・メニフィールド(米国/204lbs/92.53kg)

 8月23日のUFCからのスライドカード。試合当日にサンプルーに新型コロナウイルス陽性反応(無症状)が出たため、延期となっていた。

 共にアメリカンフットボール出身。サンプルーは2018年10月にドミニク・レイエス、2019年4月にニキタ・クリロフに敗れたが、9月にミハル・オレクシェイチュクに得意のヴォンフルーチョークで一本勝ち。2020年5月にはヘビー級でベン・ロズウェルと対戦したが、スタミナ厳しくスプリット判定負けしている。

 対するメニフィールドはBellator、LFA、DW's Contender Seriesを経て、2019年1月にUFCデビュー。ヴィニシウス・モレイラ、ポール・クレイグをいずれも1R KOで下すも、2020年6月のデビン・クラーク戦では、スタミナ切れでの判定負けでMMA初黒星を喫した。8月大会ではシャミール・ガムザトフの代役での緊急出場という状況だったため、今回の仕切り直しの一戦で再起を果たしたいところ。

 1R、オーソドックス構えのメニフィールド。サウスポー構えから入るサンプルー。右の出入りから右で差して組むメニフィールド。左の差しに変えるも離れると、サンプルーが左の前蹴り。左回りにステップを踏むメニフィールドは、サンプルーの左を掻い潜りダブルレッグへ。ここは切るサンプルーは左を当てるが、メニフィールドも飛び込んでの左を返す。

 2R、詰めるサンプルーにサークリングするメニフィールド。左の蹴りで追うサンプルーだが、メニフィールドも身体を上下にレベルチェンジして左右で反撃。右ボディから左フックを振って詰めてきたメニフィールドに、サンプルーは下がりながら左のショート! メニフィールドが前のめりにダウンし、サンプルーがKO勝ちを決めた。

 勝利にサンプルーは、いつもの両手を広げて舌を出すポーズとともに、両手をクロスし、がんで亡くなった『ブラックパンサー』役のチャドウィック・ボーズマンが劇中で見せる「ワカンダフォーエヴァー」のポーズを見せた。

 バックステージでの公式インタビューでサンプルーは、「良い勝ち方だったと思う。パワーがないと思われがちだからね。ヘビー級で最もタフな男とも対等に戦うことができた。相手の方がパワーでは勝っていると思っていた人が多いようだけど、しっかりそれを否定することができた」と、前戦でのヘビー級挑戦が活きていたといい、「相手も序盤は距離を保ちながら打撃を中心に攻めていた。いずれ前進してくるだろうとは思っていたよ。俺はむしろ前進してくるところを狙っていたと言ってもいいかもしれない」と、下がりながら狙いすまして打ち抜いたフィニッシュブローを振り返った。

「2020年は本当に大変な1年になった。正直もう忘れたいくらいだ。でも、今年中にもう1試合してもいいよ」と笑ったサンプルー。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞したOSPの今後に注目だ。

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