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【UFC】オーフレイムがサカイをTKO、サンプルーがKO勝利で“ワカンダフォーエヴァー”、PANCRASE女王ヴィヴィアニが快勝=9.5 UFC

2020/09/06 01:09

▼女子フライ級 5分3R 
○ヴィヴィニア・アラウジョ(ブラジル/126lbs/57.15kg)
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×モンタナ・デ・ラ・ロサ(米国/125.5lbs/56.93kg)

 2019年5月のブラジル大会でUFCデビューした、第2代ストロー級クィーン・オブ・パンクラシストのヴィヴィアニ・アラウジョ。10日前の急遽のオファーの上に2階級上のバンタム級での初陣を、3R、右フックでのKO勝ちで飾っている。

 同7月の2戦目はフライ級でアレクシス・デイヴィスに判定勝ち。しかし12月のジェシカ・アイ戦では、アイが5ポンドの大幅体重超過も試合を受託。判定負けを喫している。

 対するモンタナ・デ・ラ・ロサはUFC4勝1敗のレスラー。夫のマーク・デ・ラ・ロサもUFCファイター。2019年6月にアンドレア・リーに敗れたが、2020年2月にマラ・ロメロ・ボレラに判定勝ちで、再起を飾っている。

1R、ともにオーソドックス構えから。先に圧力をかけるヴィヴィニアは右ロー。さらに右オーバーハンド、右ローで踏み込むが、そこにテイクダウンを合わせたモンタナ。ヴィヴィニアはすぐに立ち上がり、逆に組みを仕掛けてパンチを入れて離れる。

 モンタナの左右を距離で外すヴィヴィニア。鋭い左ジャブ、左オーバーハンドを突き刺し、モンタナに鼻血を出させる。モンタナの組みにも対応。突き放すと右ロー。モンタナも左ローを蹴り返すと、ヴィヴィアニはラウンド終了間際にダブルレッグに入る。

 2R、いつものように上下に身体を揺らしステップするヴィヴィニア。右ローを当てると、モンタナはその打ち終わりを狙う。さらに右のカーフキックにモンタナの左足が流れる。右のスーパーマンパンチを見せるヴィヴィニア。さらにサウスポー構えから左足で踏み込んでの左ストレート。オーソに戻し左ジャブの刺し合いでモンタナのアゴを上げさせる。

 さらにヴィヴィニアの右カーフキックにバランスを崩すモンタナ。しかしモンタナも左の上下の蹴りで反撃。ジャブの刺し合いで勝るヴィヴィニア。アゴが上がるモンタナの出血が多くなる。詰めるヴィヴィニアにモンタナは左サイドキックで距離を取る。

 3R、ジャブ&ローから入るヴィヴィニア。モンタナは左フックの飛び込みから組んでダーティーボクシングで右アッパー。離れたヴィヴィニアも反撃。圧力をかけ直すと、モンタナの左をかわして右ボディストレート! さらに左ジャブをヒット。さらに左ジャブを当てると前に。右オーバーハンド。組んで押し込むモンタナに左で差し返して離れるヴィヴィニア。モンタナもワンツー&ローで押し返すもヴィヴィニアはかわす。後半が課題だったヴィヴィニアだが、息切れせずに試合を終えた。

 判定は3-0(30-27×2, 29-28)でヴィヴィニアが勝利。右足を少し引きずりながらオクタゴンを降りると、バックステージインタビューでは、祖母を亡くしたことを涙ぐみ、年内にトップランカーとの次戦を希望した。

◆ビビアニ・アラウジョ「11月か12月には次の試合の準備を整えていたい」

「戦略はすべてのラウンドで勝つこと。相手とスタンドで戦っていた時は最高に調子が良かった。立った状態だとすべてが思い通りに進んでいたし、グラウンドになれば勝てるのは分かっていたしね。相手がパワフルなのも自分の戦いに自信を持っているだろうことも分かっていたわ。次の試合の相手は考えていない。このまま練習に取り組んで、11月か12月には新たな対戦相手に挑戦する準備を整えていたい」

▼バンタム級 5分3R 
○ハンター・アジュール(米国/135.5lbs/61.46kg)
[判定3-0] ※29-28×3
×コール・スミス(カナダ/135lbs/61.24kg)

◆ハンター・アジュール「試合に出れば出るほど心地よく感じる」

「俺にとっては本当に重要だった。ファイトキャンプに参加する唯一の関心は勝利をあげることだ。どうやってそれを獲得するかは気にしていなかった。手を上げられることだけに集中していた。前回のときだって同じくらい良かったんだ。でも、俺が負けて去っていくことになった。戻ってきて今回の勝利を得たことは自分にとって大きな一歩だ。今後も成長し続けたい。予想した通り、相手は全てをぶつけてきた。彼は長いけど、俺の後ろには素晴らしいチームがいる。この試合のために、ものすごくしっかり準備をしてくれた。試合に出れば出るほど心地よく感じる。今日はさらに落ち着いていた。自分がそこにいるべき気がした。オクタゴンに入ってからはすべてが落ち着いてリラックスしていた。その瞬間は最高の気分だったよ」

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