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武術にも親しんだ『ブラックパンサー』役のチャドウィック・ボーズマン氏をファイター達が追悼

2020/08/29 18:08
 マーベル初の黒人ヒーロー映画『ブラックパンサー』などで知られる俳優のチャドウィック・ボーズマン(43歳・米国)氏が、結腸がんで亡くなったことが8月29日、公式Twitterで発表され、UFCファイターら多くの格闘家が追悼のコメントを発表した。  ボーズマン氏は、松濤館空手や古流柔術を学んだビル・マックラウドに師事し、マックラウドから武術家のマリーズ・クランプを紹介され、ムエタイやカポエイラなどを共にトレーニングするなど、マーシャルアーツにも造詣が深かった。実際、ボーズマン氏は合気道の練習動画を投稿しており、そこには植芝盛平の言葉も引用されている。  ボーズマン氏の死去を受けて、UFC世界バンタム級ランキング2位のアルジャメイン・スターリング(米国)は、長文の追悼文を投稿。 「僕はもう大人だけど、これまでスーパーヒーローだと思えた人はいなかった。ブラックパンサーを観た時、僕のスーパーヒーローとなった。彼は素晴らしい人間で多くの希望とインスピレーションを若い黒人の子供たちに与えた。RIP  僕のコーチが僕の試合のラウンド間に言ってくれたように、『SHOW THE WORLD WHO YOU ARE』(世界に何者であるかを示せ)※なお、『ブラックパンサー』のなかで主人公のティ・チャラが「SHOW THEM WHO WE ARE」と語っている) (C)Jeff Bottari/ZUFFA LLC  彼が亡くなったことを確かめることは計り知れないほど辛い。チャドウィックは2016年にがんの闘病が始まり、最後の4年間にステージ4まで進行してしまった。真のファイターであるチャドウィックはすべての苦痛に耐え、多くの愛すべき映画を僕たちに送ってくれた。それらの映画は、たくさんの手術や化学療法のなかで撮られてきたものだ。『ブラックパンサー』を通してキング・ティ・チャラに命を吹き込んだ彼に敬意を表する。彼は自宅で亡くなり、奥さんと家族が傍にいた。家族の皆さんはみんなの愛や祈りに感謝しているし、周囲はこの難しい時期に、彼らは家族のプライバシーを尊重するべきだ」。  また、元UFC世界ライトヘビー級王者のジョン・ジョーンズ(米国)は「素晴らしい君にありがとう」とツイート。  2020年5月の「UFC 249」でジャルジーニョ・ホーゼンストライクをわずか20秒で下したヘビー級のフランシス・ガヌー(カメルーン)は、「ワカンダ・フォエバー」と、『ブラックパンサー』のマスクを着用しながら、映画中でワカンダ王国民がかわす敬礼の言葉とともにポーズ写真を掲載している。  さらに、2020年10月24日の「UFC 254」でハビブ・ヌルマゴメドフとのUFC世界ライト級王座統一戦に臨むジャスティン・ゲイジー(米国)は、「彼がどれほどの宝だったか」と、ボーズマン氏を惜しむ言葉を記した。  2020年8月15日の「UFC 252」でダニエル・コーミエとのラバーマッチを制し、ヘビー級王座初防衛に成功したスタイプ・ミオシッチ(米国)は「昨日、世界はレジェンドを失った。すべての時間が愛しい。世界は彼の家族に愛を」とツイートしている。
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