キックボクシング
レポート

【RISE】秀樹がハイキック、飛びヒザ蹴りを駆使してKO勝ち、賞金トーナメント参戦アピール

2020/08/23 13:08


 
▼第6試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
〇良 星(平井道場/同級1位)
判定3-0 ※30-29、30-28×2
×戸井田大輝(戸井田道場/MAキックボクシング日本スーパーバンタム級王者)


 良星はスピードを活かした常に動き回るアグレッシブなスタイルで会場を常に沸かせる。得意技はハイキック。第4代Bigbangスーパーバンタム級王者でもあり、2018年7月に鈴木真彦に敗れて以降は破竹の7連勝(3KO)を飾っていたが、今年1月に鈴木とのタイトルマッチ再戦で敗れて王座奪取ならず。再びベルトを目指して再起戦を迎える。


 対する戸井田は空手をベースに持ち、パワフルな攻撃が持ち味。フルパワーのロー&ミドル、構えを左右にスイッチして放つ回転力のあるパンチ連打が目立つスタイル。2019年9月にKO勝ちで7戦無敗のままMA日本スーパーバンタム級王座に就いたが、11月のBigbangでK-1の亀本勇翔とBigbangスーパー・バンタム級王座を争い判定3-0で敗れて初黒星。戦績は8勝(4KO)1敗。


 1R、良星は右ローと右カーフキックを狙い撃ち。右ストレートで切り込んでいくところも見せるが、そこへ戸井田は左フックを合わせに行く。良星がパンチを出せば打ち合う構えを見せる戸井田。


 2R、良星の右カーフキックで足が流れる場面が多い戸井田。それでも良星がパンチで入ってくるとワンツー、左フックで打ち合う姿勢を見せる。ラウンド終了間際、良星が右のパンチを見せての左ハイをかすめる。


 3Rは戸井田が積極的にワンツーで攻める。左ボディも繰り出してパンチでイニシアチブを握るが、中盤を過ぎると良星が蹴りとパンチのコンビネーションで反撃。ロー、ミドル、ハイと繰り出してパンチと左ミドルを出す戸井田と打ち合い、蹴り合う。


 熱戦に大きな拍手が沸き起こって試合終了。判定で良星が勝利を飾った。

▼第5試合 -56.5kg契約 3分3R
×知花デビット(エイワスポーツジム/元WMC日本フェザー級王者、元WMC日本バンタム級王者、元WBCムエタイ日本統一バンタム級王者)
判定0-3 ※28-29×2、28-30
〇京谷祐希(山口道場)


 京谷は強打と当て感の良さで連戦連勝。2010年に『DEEP☆KICK』で皇治と対戦し、当時無敗だった皇治に初黒星を付けた。2012年6月には『Krush』で武尊と対戦し、当時5戦5勝の武尊から2度のダウンを奪った末にドクターストップでTKO勝利、武尊にプロ唯一の黒星を付けている。2016年10月には『HOOST CUP』にて玖村修平からも勝利を収めるなど実力者ぶりを発揮。その後、怪我のため試合から離れたが2019年9月のRISEで約3年ぶりに復帰。いきなりRISEバンタム級8位・金子梓をKOしたが、1月大会では志朗に黒星。今回が再起戦。


 知花はこれまでにINNOVATIONバンタム級王座、WMC日本バンタム級&フェザー級王座、WMAF世界スーパーバンタム級王座を獲得してきた実力者。ムエタイスタイルがベースながら、パンチとローを得意とする。前戦は6月にホームリングの『BOM』で加藤有吾に敗れており、こちらも再起をかける。


 1R、サウスポーの京谷は知花が右ミドルを蹴ってくると必ず右のパンチを合わせて左フックから右フックのリターン。この右フックが知花をグラつかせる。京谷はさらに左ロー、左ミドルも蹴ってパンチへつなげる。


 2Rも右のジャブ、右フックをヒットさせていく京谷だが、知花の左ミドルで右腕を蹴られる場面も増えてきた。京谷は1Rほどパンチで攻めず、左ローを蹴る。


 3R、京谷の右ジャブ連打に鼻血を出す知花。ドクターチェックが入る。再開後、右ミドルを蹴り続ける知花に京谷は腕を蹴らせておいてのワンツーを返す。最後は知花が左フックを放ったところで終了。パンチのヒット数が多かった京谷が判定勝利を収めた。

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