▼第2試合 インフィニティリーグ2020 バンタム級 5分2R
△石井逸人(勝ち点2/TRIBE TOKYO M.M.A.)
[判定0-0] ※19-19×3
△小野島恒太(勝ち点2/CombatWorkoutDiamonds)
修斗の名物企画「インフィニティリーグ」がリスタート。
2020年はバンタム級で開幕した同リーグだが、新型コロナウイルス感染拡大の波を受け、2試合を消化した時点で一旦中止に。188日ぶりに観客を入れて開催される今回の後楽園ホール大会から再開される。
リスタートの口火を切るのが石井逸人(勝ち点2/TRIBE TOKYO M.M.A.)と、小野島恒太(勝ち点2/Combat Workout Diamonds)の一戦。早くも優勝候補の2人が激突する。
バンタム級転向以来、快進撃を続ける石井だが、同日にはフライ級からのライバル・田丸匠が安藤達也との環太平洋バンタム級王座決定戦が行われる為、ここで負ける訳にはいかない。まずはリーグ戦を全勝で制し、チャンピオンシップへのアピールに出来るか。
対する小野島は2012年に行われたインフィニティリーグ以来2度目の参戦となり、前回は本戦でドローとなるもエキストララウンドで僅差の判定で優勝を逃しており、今回は何がなんでも優勝したいところだろう。
共にグラウンドでのトップキープから相手をドミネートする展開を得意としており、勝敗のカギを握るのはどちらが先にテイクダウンを奪うか。非常に高いレベルの組みの展開が繰り広げられる事が予想される。
リーグ序盤で優勝候補筆頭の2人の激突となるが、両選手共に判定勝ちが多いのが気になるところだ。ここで2勝目を挙げることは後半戦に向けて大きなアドバンテージとなる事は間違いないが、インフィニティリーグは「より早く相手を倒す」のが醍醐味だ。1ラウンドでKOか一本をとれば勝ち点4ポイントが入る為、他の3選手にもまだまだチャンスはある。
1年を通して行う全選手総当たりの過酷なインフィニティリーグ。2020年はコロナの影響で通常は年末に行われる最終戦が来年3月に行われることとなった。コロナでの延期が吉と出るのは誰だ? そして、優勝に大きく近づくのは石井か、それとも小野島か。
1R、ともにオーソドックス構え。巧みに距離を取り、左右を振り一気に詰める小野島。石井は左カウンター狙うが、右で差す小野島。左手は右足を抱える。石井は金網背左で小手の巻く。ダブルレッグに切り替える小野島は尻下でクラッチし、持ち上げてテイクダウン。そこにギロチンを狙う石井だが、すぐに石井は首をほどき金網背に立つ。
体勢を入れ替え肩パンチは石井。離れ際にバックフィストを狙う。小野島はすぐに間合いを詰めて金網まで押し込みダブルレッグへ。右で差して頭を着ける小野島に対し、しかし石井も金網背に立ち続ける。
2R、間合いを詰めて再び右で差して押し込む小野島。石井はギロチンを極めて体を入れ替えヒジを突く。小野島も腹にパンチ。突き放す小野島に右を振る石井。ローを当てる小野島。またも右で差して押し込みハイクラッチでテイクダウンするが、石井はすぐに立つ。
右ミドルは石井。石井の右、バックフィストの打ち終わりに小野島は右を振ってダブルレッグへ。ここはブレークに。石井の跳びヒザに右フックを当てる小野島! さらに小野島が左右を振り押し込み、シングルレッグに入りブザー。
判定は19-19×3でドロー。両者勝ち点3となった。