キックボクシング
レポート

【RISE GP】倒し、倒されの熱戦制し、紅絹が判定防衛! 寺山が完封勝利、Ayakaが伊藤に逆転KO勝ち! アンナがスーパーガールぶり発揮! 現役女子校生対決はAKARIが制す

2020/02/11 17:02

▼第3試合 ミニフライ級(-49kg)3分3R
×RAN(MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO/第7回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジ女子Bクラス-55kg級優勝)
[判定0-3] ※28-29, 29-30, 27-30

○AKARI(TARGET/2018年KAMINARIMON全日本女子-52kg級優勝)

前回大会で勝利したAKARI(TARGET)は、初参戦のRAN(MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO)と対戦が決定。RANは2勝3敗の戦績でAKARIと同じ現役高校生(17歳)。昨年のK-1アマチュア大会Bクラスで優勝経験を持っている。

AKARIはジュニア時代から第2代RISE QUEENなど5冠王の神村エリカに憧れ、教えを乞い神村の遺伝子を継ぐ15歳の女子高生ファイターで、9月大会にてプロデビューを飾り判定勝ち、11月大会でも宮崎若菜に勝利して2連勝を飾っている。

前日会見でRANは「ここで躓いている場合ではないので絶対に勝って次に進みたいと思います。相手の印象は顔は可愛いし、リーチもある選手。でも一発一発はこっちの方が力があるし、どこを潰そうか、そこをお楽しみに」と不敵に勝利宣言。

対するAKARIは、「3戦目で躓いてはいけない試合だと思うので、勝つのは大前提で内容でしっかり前回よりも成長した姿を見せられるように頑張ります。相手の印象はパンチが強そうだなと映像を見て思いましたが、次の試合につなげるにはぶっ倒して勝つしかないと思っているのでKOできるように頑張ります」とKOを予告した。

1R、ともにオーソドックス構え。強い右ローを互いに蹴ると、AKARIは上下に蹴りを散らす。前手でストッピングするRAN。詰めるAKARIにRANはジャブ。すぐにAKARIは右ハイを打つ。右下段蹴りはRAN。詰めるAKARIにRANはジャブでステップイン! AKARIは打ってクリンチの展開に。

2R、近い距離で右ローはRAN、突き放して右ミドルはAKARI。回るRANをミドルで止めるAKARI、右ミドルを当てるとRANはバックフィストも空振り。その打ち終わりにAKARIは右ミドルを当てる。ステップが落ちて来たRAN。クリンチからヒザを当てる。ワンツーで前に押し込む。AKARIにホールディングで注意(減点無しのイエローカード)。

3R、右ハイをスナップ効かせて狙うAKARI。前に出るRANとクリンチに。右ミドルから入るAKARI。右ストレートで飛び込むRAN。互いに単発に。左前蹴りを当てたAKARI! 互いに組みが多く消耗する。左右で詰めるRANに背中を見せるAKARI。

判定は3-0(29-28, 30-29, 30-27)でAKARIが勝利もコールに笑顔は見せず。師匠・神村エリカが上げたロープを潜ってリングを後にした。

▼第2試合 -44kg契約 3分3R
△松谷 綺(VALLELY KICKBOXING TEAM/NJKFアマチュア-46kg王者)
[判定1-1] ※30-29, 28-29, 29-29
△小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝)

松谷は前回のGIRLS POWERで宮崎小雪とドローだったが、先日の『Stand Up』で上仮屋真莉を判定で破っている。

一方、プロデビュー戦となる小林はRISEで活躍する原口健飛が主宰するFASCINATE FIGHT TEAM所属のファイター。空手での経験が豊富で、これまで数々の大会で優勝経験があり満を持してのプロ転向となった。

前日会見で松谷は、「前回ドローという結果に終わってしまって凄く悔しい思いをしたので、今回はしっかり勝って注目されるような試合をしたいと思います。空手で実績を残している強い選手だと感じました。でも自分も幼い頃からずっと空手をやってきて空手タイプの選手に苦手意識はないので、打ち合って勝ちたいと思います」と空手対決にも望むところと語った。

対する小林は、「デビュー戦ですが、周りの凄い選手たちよりも面白い試合をして勝ちます。相手の印象はけっこう距離を取って戦う選手やなって印象です。殴り合いが好きなのでバチバチ打ち合ってくれたら嬉しいです。パンチが当たったら倒れるので」とパンチ力に自信を見せた。

1R、ともにオーソドックス構え。軽やかなステップで前に出る小林。松谷も右ミドルで飛び込みヒザ、右ロー! 小林もワンツーで飛び込み。左右ボディを連打する。右の高い前蹴りは松谷もかわす小林は右ボディストレート! 距離が空くと松谷も右ミドル&ヒザをヒット。

2R、ジャブから右ミドルの飛び込みは松谷。小林も右を返すと右ミドル! 右の蹴りの松谷に小林はボディ打ち。常にステップする松谷は角度をつけて右ミドル。小林も右フックを返す! その入りにカウンターの右を突く松谷。

3R、前に出る小林に右の前蹴り、さらにサイドにステップを踏む松谷。首を押さえてのヒザも! 小林の右にカウンターを狙う。右ロー連打は小林。松谷の右ローに右ストレートを合わせる小林! しかし押し返す松谷も左ヒザ、右ミドル。大振りになる小林は若干、消耗。右まぶたをカット。

リズミカルに3Rを動き続けた両者。甲乙つけがたい判定は1-1(30-29, 28-29, 29-29)三者三様のドローとなった。

▼第1試合 ミニフライ級(-49kg)3分3R
○宮﨑若菜(TRY HARD GYM/2019年KAMINARIMON全日本女子-52kg級優勝)
[判定2-0] ※30-29,29-29,29-28

×武内紗耶香(格闘技スタジオBLOOM)

宮崎はフルコンタクト空手出身で、2019年10月に福岡で開催された『RISE WEST ZERO』でプロデビューし、同門の先輩・平岡琴を相手に善戦した樋田智子から判定勝ち。GIRLS POWER第1回大会ではAKARI(TARGET)と対戦してパンチで詰めるも判定で敗れた。今回はデビュー戦の武内と対戦する。

前日会見で宮﨑は、「ここで足踏みしている場合ではないのでしっかり倒して勝ちたい。武内選手はテクニックやスピードと言うよりかは一発のパワーがあるかなと思ったけど、パワーでは私も男顔負けのパワーを持っていると言われているので、どっちが先に倒れるか楽しみです」とパワー対決でも負けないと語った。

対する武内は、「誰も私のことは知らないと思うので一人でも多くの人に知っていただけるように爪痕を残していきたい。宮崎選手はこの前のGIRLS POWERも見て、凄くアグレッシブに戦う選手だと感じました。でも私もけっこうバチバチでやりたいタイプなので面白い試合になるんじゃないかなと。プロデビュー戦ですが、打たれ強さにも自信があるので、男子顔負けのバチバチの試合ができたら楽しいかなと思います」と打ち合い上等の構えを見せている。

1R、ともにサウスポー構え。右前蹴り、左下段蹴りは宮崎。武内は大きな左。前に詰めて距離を潰す。サウスポーから右ミドルをダブルで当てる宮崎。武内の入りに前蹴りで止めるが、武内の圧力に真っすぐに下がる場面も。宮崎は打点の高い右前蹴りを顔面に当てる。

2R、右ハイ、左下段蹴りは宮崎。詰める武内に近距離で打ち下ろしの下段を前足に3連打。さらに前足を突く宮崎。近距離では右ヒザも。武内も果敢に詰めてワンツーから左で前に! 左ローを打つ宮崎に、カットせずに前に出る武内は左右のパンチ連打。

3R、右腿を赤く腫らせた武内。足を止めた打ち合いではパンチは武内だが、宮崎は下段を左右で蹴る。押し返して左下段蹴りは宮崎。左ハイも狙うが武内もブロック。ひたすらワンツーで押していく。蹴りの宮崎に右フックを返す武内。

ノンストップの激闘の判定は2-0(30-29,29-29,29-28)で蹴りの有効打を当てた宮崎が接戦を制した。

▼オープニングファイト2 Point captureルール -47㎏契約 2分2R
×阿部葉月(TEAM TEPPEN)
[2R 0分12秒 KO]

○横山優美(LEOジム)

1R、ロングスパッツ着用の横山は一気に詰めてオーソからの蹴りで先にポイントを奪うとさらにパンチラッシュで連続4Pを奪う。間合いが落ち着くとサウスポー構えの阿部も左ミドルで反撃。1Pを返す。

2R、前に出る阿部だがそこに左のカウンターがヒットし、阿部が腰を落としダウン。すぐにレフェリーが止めた。

▼オープニングファイト1 Point captureルール -42㎏契約 2分2R
×Crazy SHARK(DUROジム)
[ポイント 7-2]
○島田美咲(SQUARE-UP KICKBOXING道場)

オードソックス構えの島田に対し、サウスポー構えのSHARKは左ミドル、ハイでポイントを奪う。蹴りのSHARKに対し、距離を詰める島田はパンチの連打で反撃。バックフィストも放ち、ポイント7-2で勝利した。

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