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【ONE】ストロー級王者パシオが接戦制し防衛、佐藤将光がONE3連勝! 和田竜光は完封勝利、MOMOTAROは判定負け

2020/01/31 19:01
【ONE】ストロー級王者パシオが接戦制し防衛、佐藤将光がONE3連勝! 和田竜光は完封勝利、MOMOTAROは判定負け

(C)ONE Championship

2020年1月31日(金)フィリピン・マニラのモールオブアジアアリーナにて、「ONE: FIRE & FURY」が開催された。

メインでは、ONE世界ストロー級選手権試合が行われ、地元フィリピンの王者ジョシュア・パシオが、ブラジルの挑戦者アレックス・シウバを判定2-1で退け、2度目の王座防衛に成功。

セミファイナルのライト級戦では、同じくフィリピンのエドゥアルド・フォラヤンが、当初の対戦予定だったアメド・ムイタバから試合2週間前に急遽オランダの長身ファイターのピーター・バウシュトと対戦。判定1-2で敗れる波乱があった。

また、日本から佐藤将光(坂口道場)、和田竜光(フリー)、MOMOTARO(OGUNI-GYM)の3選手が出場。佐藤が難敵クォン・ウォンイル(韓国)に1R、リアネイキドチョークで一本勝ちし、和田が初参戦のイヴァニルド・デルフィノ(ブラジル)に判定勝ちを収めたものの、MOMOTAROが元ONEキックボクシング・フライ級王者ペッダム・ペッティンディーアカデミーに判定0-2で惜くも敗れた。

◆ONE: FIRE & FURY
1月31日(金)フィリピン・マニラ@モールオブアジアアリーナ

【MAIN CARD】

▼第11試合 メインイベント ONEストロー級(※56.7kg)世界選手権試合 5分5R
○ジョシュア・パシオ(王者/フィリピン)56.65kg/1.0053
[判定2-1]

×アレックス・シウバ(挑戦者/ブラジル)56.60kg/ 1.0074
※パシオが王座防衛

ONE世界ストロー級王者のジョシュア・パシオは、波乱万丈だった2019年を素晴らしい年だった」と言う。「タイトルを失ったにもかかわらず、それを取り戻すことができたし、大きな勝利を収めることもできた」と。2019年1月に猿田洋祐に判定負けで王座陥落したパシオは、4月に猿田を右ハイキックKOに下し王座奪還。さらに11月にはレネ・カタランに肩固めで勝利し王座防衛も果たしている。「ここフィリピンで戦うことは非常に快適だよ。僕はここで無敵なんだ」と言う通り、地元フィリピンでの試合で敗れたことは無い。対戦相手のアレックス・シウバについても「素晴らしいライバル。元世界チャンピオンで優れたBJJを持っている。僕にとって大きな挑戦で、それに立ち向かう準備はできている」とホームのファンに語っている。

対するアレックス・シウバも王座挑戦までアップダウンがあった。「王座戦線に復帰するのに2年の長い道のりがあったよ」と振り返る通り、シウバは内藤のび太に2連敗後、猿田洋祐にも判定負け。しかし、2019年8月にステファー・ラハディアン、11月にパン・シューウェンにいずれも腕十字で一本勝ちし、ベルト挑戦にこぎつけた。「ジョシュアは若くてバランスの取れたアスリートで、彼をとても尊敬しているよ。でも、今は僕の時間だ」と磨きをかけた寝技に絶対の自信を持つ。

1R、ともにオーソドックス構え。先に左ハイを放つパシオ。ブロックするシウバは引き込みも離れるパシオは付き合わない。パシオの右に右から左を打ち返すシウバ。パシオの左ジャブの引きに合わせてテイクダウンを狙う。

パシオは右ロー、アッパー、右の三日月蹴り。しかし組んでからのシングルレッグで引き込んだシウバに離れるパシオは右のバックスピンキックを腹に入れる。さらに右ロー。左ハイはブロックするシウバだが、右ローは被弾する。

右の三日月蹴りを打つパシオ。蹴り足をつかんでガードに引き込もうとするシウバ。付き合わないパシオに立ち上がりシングルレッグテイクダウンはシウバ! ギロチンチョークを狙うパシオにクローズドガードの中に入らないシウバがパスガード、腕十字に行くも、パシオは外す。

2R、シングルレッグテイクダウン狙いから下になりハーフガードでスイープし上を取るシウバ! しかしパシオもクローズドガードに。インサイドから細かいパウンドを狙うシウバ。中腰になり足が解けたところに両足を引いてパスを狙うが上になるパシオにシウバは引き込み。すぐに体を離すパシオ。

パシオの右ハイを掴んでテイクダウンはシウバ! シウバの噛みつきパスを越えさせないパシオだが、逆側のパスに成功。さらに肩固めも腕を内側に入れて外すパシオ。上のシウバはヒールフック狙いもゴング。

3R、テイクダウンのフェイトをかけるシウバ。パシオは右ローも浅い。シウバも左フックを返す。パシオは左ジャブ、右アッパー! シングルレッグからしつこくハーフガードに入れようとするシウバに右ヒザを当てる。

離れるパシオは右ロー。組もうとして詰めるシウバにジャブ&アッパーはパシオ。しかしシングルレッグから金網に詰めたシウバは、右で差してテイクダウン! パスを狙うがパシオもガードに入れる。蹴り上げから立とうとするパシオに右ヒザを当てるシウバ! パシオも右ロー。

4R、右ヒザで飛び込むパシオ。さらに左ヒザもそこに引き込みはシウバ。下からヒジを突くシウバ。パシオは胸に頭を着けて息を整えながらパウンド。下のシウバはラバーガード狙い。さらに腕十字狙いから足を巻き込み足関節へ移行も足を抜くパシオ。左ジャブで前に出るシウバ。そこに右ボディ、アッパーを突くパシオ。左右を振ってから右を当ててテイクダウンはシウバ。後方に返すパシオにハーフに持ち込むシウバ。ギロチンチョーク狙いからスイープするシウバだが上を取り切れない。

5R、右手を合わせて最終ラウンド。パシオのその場跳びのヒザ蹴りを掴んでテイクダウンはシウバ。すぐにギロチンを狙うパシオ。頭を抜いたシウバは上からパスガードを狙うが、パシオも足を効かせて越えさせない。その立ち際に引き込みを狙うが、付き合わないパシオ。

ブレークでスタンド再開。慎重な見合いから右ローはシウバ。バックスピンはパシオ。その打ち終わりに詰めるシウバはシングレッグから手前に引き出してテイクダウン! クローズドからギロチンチョークを狙うパシオ。逃げ切り体制のパシオはセコンドに合図を送る。ハーフから細かいパンチを突くシウバ。

ゴングに手を挙げる両者。判定は2-1と割れ、コールは「STILL」。王者ジョシュ・パシオが地元マニラで防衛に成功。「グラップリングスキルとコンビネーションを磨いてきた」と王者は語った。

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