パシオのワンツーの動きに猿田は頭を下げて右フックへ。そこに右ハイを合わせたパシオがKO勝利(C)ONE Championship
4月12日(金・現地時間)フィリピン・マニラ モール・オブ・アジア・アリーナにて、ONE Championshipが「ONE: ROOTS OF HONOR」を開催。日本人4選手が参戦した。
セミファイナルで前王者ジョシュア・パシオ(フィリピン)を相手にONE世界ストロー級王座防衛戦に臨んだ猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS)は、1Rにヴォンフルーチョークの体勢に入り、スタンドでも右ストレートでダウンを奪うなど序盤から攻勢となるが、その後の慎重な展開のなか、4Rにパシオの右ハイのカウンターを受け、前のめりにダウン、KO負けとなった。猿田は中3カ月でのダイレクトリターンマッチで初防衛に失敗。王座陥落した。
フライ級ワールドGP1回戦では、和田竜光(フリー)が登場。身長差20cmあるグレコローマンレスリング出身のグスタボ・バラート(キューバ)の低い打撃と組みの圧力に苦しみながらも、2Rから右ミドルに勝機を見出した和田は距離を徐々に制し、右ボディ、右フックと当て、バラートのテイクダウンにも立ち上がり、判定3-0で厳しい試合を制した。GP準決勝では若松佑弥に一本勝ちした元UFC世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソン(米国)と対戦する。
ムエタイのフライ級戦では、3月大会でONE初陣を判定勝利で飾っているMOMOTARO(OGUNI GYM)がタイのルーシラー・プーケットトップチームと対戦。ルーシラーの右ミドル、首相撲ヒジを被弾したMOMOTAROが判定3-0で敗れ、2連勝はならなかった。
また、タイ在住で現地のプロ大会からONE WS、ONE出場を決めた藤沢彰博(心技道場)は、フィリピンの極真空手出身のラモン・ゴンザレスにノーアームギロチンチョークで敗れ、MMA5連勝でストップ。プロ初黒星を喫した。
なお、ONE世界フェザー級選手権試合では、王者のマーチン・ヌグエン(ベトナム/豪州)がジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)を2R、右ローキックを効かせての右の二段跳びヒザ蹴りでKO。2度目の防衛に成功している。