(C)ONE Championship
2019年11月8日、フィリピン・マニラのMOAアリーナにて、「ONE:MASTERS OF FATE」が開催された。
▼ONE世界ストロー級(※56.7kg)選手権試合 5分5R
○ジョシュア・パシオ(王者/フィリピン)
[2R 2分29秒 肩固め]
×レネ・カタラン(挑戦者/フィリピン)
フィリピン人同士の世界戦。ともに散打ベースながら、23歳のパシオの組み技の進境は著しく、41歳カタランには寝技のベースもある。兄弟でONEに参戦中のカタランに対し、パシオはチームラカイでセミファイナルに共に出場するフォラヤンらと練習を積んできた。
1R、ともにオーソドックス構え。右の後ろ蹴りをボディに刺すパシオ。カタランから四つに組みに行くが、体格差を活かしヒザ裏をつかむテイクダウンはパシオ。
フックガードから外がけ足関節はカタラン! パシオもアンクルを仕掛けるが、サドルロックを仕掛けるパシオはヒールフックへ! 回転するパシオにヒザ十字狙いさらに内ヒールをかける! ヒザを抜いて上を取るパシオ。バック狙いにカタランはレスリングでボディに頭をつけて片足をつかみ押し込む。
2R、オーソから左ローを放つパシオ。がぶりから外側の足を押し込んでカタランに背中をつかせるとマウントから肩固めへ! さらにサイドに出ると、脇を上げられたカタランは左腕と右手をロックして凌ぐが、ロックが外れるとカタランはタップした。
一本勝ち後、パシオは青コーナーに向かい、同郷のパイオニアであるカタラン兄弟一人ひとりと握手をかわすと、リング上で「チャンピオンの仕事は練習を続けること。そして次の相手と防衛するだけ」と淡々と語った。
▼ライト級(※77.1kg)5分3R
○エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
[判定3-0]
×ツォゴーフ・アマルサナー(モンゴル)
1R、ともにオーソドックス構え。フォラヤンは右のカーフキック。2発目は足を折り曲げてカットする。フォラヤンの右ハイもかわすアマルサナー。しかし右のカーフキックをもらうと前足を変えてサウスポー構えに。しかしフォラヤンは今度は右をインローで当てる。右足を前にするアマルサナーに右の後ろ廻し蹴りはフォラヤン!
2R、最初からサウスポー構えのアマルサナー。フォラヤンの跳びヒザに四つで組むが、腰を引くフォラヤンが離れる。左ミドルを蹴るアマルサナーだが、フォラヤンの右ミドルをもらう。さらに右ミドル! そこにアマルサナーは右ストレートを狙う。
間合いが近くなったところにフォラヤンの左フックもかわしたアマルサナーの頭がフォラヤンの頭とバッティングに。続けてアマルサナーのショートの左フックも受け崩れ落ちたフォラヤン。パウンドを打つアマルサナー。フォラヤンは出血。レフェリーは試合をストップしインジュエリータイムに。
試合は負傷時までの判定で3者がフォラヤンを支持。アマルサナーもフォラヤンの手を挙げ、ハグを交わした。
▼ONE SUPER SERIESムエタイ 68kg契約 3分3R
○センマニー・サティアンムエタイ(タイ)
[判定3-0]
×アジス・ハライ(モロッコ)
※ハライのミドルキャッチとこかしに手こずったセンマニーだが、首相撲&ヒザで勝機をつかみ判定勝ち。
▼フライ級(※61.2kg)5分3R
○ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
[3R 2分11秒 KO]
×トニ・タウル(フィンランド)
※手足が長く長身のタウルにバックを取られるなど苦戦したユースタキオだが、右のバックキックをタウルのレバーに突くとタウルは腹を押さえてダウン、KO勝利。