MMA
レポート

【ZST】「ZST対THE OUTSIDER対抗戦最終章」は平信一が佐野哲也との接戦を制す。竿本樹生は10連勝、伊藤健一が足関節勝利、空道・安富北斗はMMAの洗礼浴びる

2020/01/30 01:01

▼第8試合 RXルール ライト級 10分1R
〇伊藤健一(フリー)
[1R 2分57秒 ヒールフック]
×飯塚優(HEAT-UP)

素手による掌底とレガース着用、そして3回までのロープエスケープが認められるRXルール。旧リングスを基にしたこのルールで対戦するのはリングスを愛する“闘うIT社長”にして5年半ぶりのZST参戦となる伊藤健一と、プロレスラーながらグラップリングなどアマチュア格闘技にも参戦する飯塚優。両者ともにサンボの経験を持つ。柔術家でもある伊藤は米国NY修行でジョン・ダナハーから最新足関節を含むグラップリングの修行を積んできた。

1R、片足タックルは伊藤。飯塚は切るも伊藤はすぐにレスリングシューズを履いた足に足関節、ヒッフックへ。しかし飯塚はロープをつかんで1回目のエスケープ。再開すると再び伊藤は下からクロスヒールホールド。

飯塚も逃れようとするが今度はヒールフックが極まり苦悶の表情で2度目のロープエスケープ。かなり極まっていたようで飯塚は立つのもやっとの様子。しかし再びファイティングポーズを取る。

飯塚はグラウンドになると足関節を警戒し慎重に攻めていくが、伊藤はどんな体勢からでも足を取りに来る。そしてまたも伊藤の足関節。

飯塚は必死に逃れようとするも最後は伊藤のヒールフックが極まりタップ。飯塚は肩を支えられながら退場していった。圧勝した伊藤は試合後マイクを持つと、RXルールで桜庭和志との対戦をアピールした。

▼第7試合 GTタッグルール 合計体重150kg 10分1R
〇高本裕和&渋谷カズキ(高本道場)
[2本先取]
×高須将大&柴崎弘道(ストライプル茨城)
※7分42秒ストレートアームバー、8分25秒カーフスライサー いずれも高本が一本奪取

グラップリング&タッグというZSTならではのルールでの一戦。ステージ4のがんと闘いながらリングに上がる不屈のファイター高須と柔術紫帯の柴崎のストライプル茨城コンビ。

対するは、RIZINなどMMAのレフェリーも務める柔術黒帯の高本&その弟子でパンクラス、DEEPなどに参戦経験のあるMMAファイターの渋谷。

まずリングに入ったのは渋谷と柴崎、回転しながら足元に潜り込みヒザ十字を狙う渋谷に、柴崎はお尻を蹴って抜けると下から渋谷の片足をつかんでガードを作る。渋谷は側転パスを見せるが柴崎はすぐに対応。足関節を狙う渋谷に柴崎もレッグロックを仕掛け、足の取り合いに。コーナー際で攻防が続くがここで柴崎が手を伸ばし高須へタッチ。一旦ブレイクとなる。

高須は片足を取ってテイクダウンするとすぐにパスしてサイドへ。渋谷もガードへ戻すが高須がまたもパス、そして腕を取ると洗濯バサミ。渋谷は抜け出すが高須が今度はバックチョーク。しかしここも渋谷が抜け出し高本へタッチ。

柔道六段にして柔術やサンボで数々のタイトルを持つ高本。高須を引き込むとすぐに脇を差してスイープ、さらにマウント。高本がチョークを取りかけるもコーナー際だったため高須はタッチし難を逃れる。

だが高本は交代した柴崎を抑え込むと、ハーフガードからからストレートアームバーを極めあっさり一本。

残された高須が入るが、ここもすぐに高本が上を取りハーフガードから足を絡めて、相手のふくらはぎの筋肉をつぶすカーフスライサー。高須がタップし、圧倒的な強さを見せた高本がタッグを勝利へと導いた。

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