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【ZST】「ZST対THE OUTSIDER対抗戦最終章」は平信一が佐野哲也との接戦を制す。竿本樹生は10連勝、伊藤健一が足関節勝利、空道・安富北斗はMMAの洗礼浴びる

2020/01/30 01:01
【ZST】「ZST対THE OUTSIDER対抗戦最終章」は平信一が佐野哲也との接戦を制す。竿本樹生は10連勝、伊藤健一が足関節勝利、空道・安富北斗はMMAの洗礼浴びる

(C)ZST

2020年1月26日、東京・新宿FACEにて「ZST.67」「SWAT!171」が開催された。

夜の部「ZST.67」のメインでは、「ZST対THE OUTSIDER対抗戦最終章」といえる平信一(綱島柔術)と佐野哲也(チーム SOS)の4年越しの試合が実現。熱戦の結果はスプリット判定で平が勝利。試合後、平は「3月、サッカーボールキックありで待ってるぞ!」とルールを変えての再戦を叫んだ。

グラップリングマッチのGTルール、GTタッグルールなど、格闘技のおもちゃ箱のような多様な試合の数々に大いに沸いた新生ZST。試合後、勝村周一朗プロデューサーは「お客さんの反応も良かった。これからも実験的な試合をやっていきたい」と、次回3月15日の横浜大さん橋ホール大会を見据えた。

▼メインイベント 第11試合 ZST特別ルール ライト級 5分2R ※肘あり
〇平 信一(綱島柔術)
[判定2-1]
×佐野哲也(チーム SOS)

メインイベントはヒジありのZST特別ルール。第二代ライト級王者にして“暴走柔術”の異名を持つ平は、荒々しく泥臭い突貫ファイトが持ち味の人気選手。2018年10月のZSTライト級タイトルマッチで小金翔に判定負けで王座陥落した平は、2019年1月にベン・ブッカンに判定勝利後、PANCRASEに参戦。デカゴンで松岡嵩志に判定負け後、阿部右京に判定勝利と1勝1敗でZSTリングに戻ってきた。

対するは元THE OUTSIDER70-75㎏王者の佐野。2019年1月の「SWAT! 168」でのグラップリングバウトで平山学にダースチョークで一本勝ち後、5月の「ZST 64」でマックス・ザ・ボディにスプリット判定勝ちしている。佐野は2016年から平との対戦をアピールしており4年越しに念願叶った形となる。煽りVTRで佐野が試合後「待ってろ平!」とリング上で叫んだ場面が映されると、次の場面で平が「待ったぞ佐野!」と叫ぶ。かつて行われた「ZST vs THE OUTSIDER対抗戦」その最終章とも言える戦いが幕を開ける。

1R、開始直後に突進する平に佐野はフックを合わせながら身をかわす。平は追って組み付くとコーナー際で四つの攻防に。足をかけてテイクダウンを狙う佐野に対し、平はバランスを取りつつ、こつこつとパンチを入れる。

佐野は平のバランスを崩すとスタンドでバックにつく。しかし平も向き合うとボディへパンチ、一方の佐野は首相撲で捕らえてヒザを狙う。平は組んだまま顔面へアッパー。組んだ距離でダーティーボクシングの展開が続く。離れても近距離からヒジの平に佐野は左右のストレート。

2R、ローを入れる佐野に平は突進してパンチ。再び1Rと同じく組みからアッパーを入れていく。組んだ状態からパンチの平、首相撲でヒザは佐野という展開。佐野は平をガブリから引き倒してグラウンドへ、しかし平も抜けてスタンドへ戻る。組みながら、少しでも距離が離れれば両者パンチを振るう。組んだ距離で平のアッパーが何発も佐野を捕らえる。

佐野は再びがぶって平を前に倒すが、平は四つん這いで前へ進みタックルを取ろうとする。平が胴に組みつき遂に佐野を倒すも、佐野はすぐに上を取りがぶる。最後は佐野がバックチョークを仕掛けたところでラウンド終了。

判定は2-1と割れ、平が勝利。4年越しの対抗戦を制した平はマイクを持つと「佐野、待ってたぞ! 3月、サッカーボールキックありで待ってるぞ!」と佐野とルールを変えての再戦を要求。さらに「今年の目標は神取! ギャビ! 平! これがZSTだ!」と、謎のマイクを残して大会を締めた。

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