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レポート

【ZST】「ZST対THE OUTSIDER対抗戦最終章」は平信一が佐野哲也との接戦を制す。竿本樹生は10連勝、伊藤健一が足関節勝利、空道・安富北斗はMMAの洗礼浴びる

2020/01/30 01:01

▼セミファイナル 第10試合ZSTルール バンタム級 5分2R
〇竿本樹生(第4代ZSTフライ級王者/BRAVE GYM)
[判定3-0]
×清水俊裕(総合格闘技宇留野道場)

第4代フライ級王者の竿本。卓越したレスリング力と強靭なスタミナで現在9連勝中と無敵のチャンピオンが、バンタム級へと階級アップしての一戦に挑む。竿本は、2018年5月に加マーク納に判定勝ちし、ZSTフライ級王者に輝くと、同年10月に前王者の伊藤盛一郎を2R判定で撃破。2019年は5月に佐々木亮太に判定勝利後、12月5日にはDEEPに初参戦。ケージの中でハシャーンフヒトに判定勝利し、9連勝をマークしている。

そんな竿本を「ウェイトアップ怪人」として迎え撃つのが”ZSTの仮面ライダー”こと清水俊裕。清水は2019年7月に青森で行われたGFG(Global Fightingsport Game)で梶川卓と対戦予定だった竹内直矢の欠場により、緊急参戦。実力者の梶川に1R、リアネイキドチョークで一本勝ちを収めると、8月の「ZST 66」では、諏訪部哲平に判定勝利。続く12月の「ZST in 師走」では所英男の愛弟子・萩原一貴に三角絞めで一本勝ちするなど、現在3連勝をマークしている。

清水はいつも通りライダーの変身ベルトを巻き、自分で吹き替えた仮面ライダーのテーマに乗って入場する清水。観客からは「ライダー!」と声援が飛ぶ。

1R、タックルに来た清水を受け止めてフルスイングのアッパーは竿本。だが清水も臆さず再びタックルでコーナーに押し込む。ブレイクとなると竿本は素早いフットワークから飛び込んでボディを当て、清水のパンチをノーガードでかわす。片足タックルに入る清水も竿本はしっかりと切って逆に上を取る。下から寝技を仕掛ける清水。竿本はそれを防いでパウンドを落としつつパスガードを狙う。

2R、清水はパンチからタックルに入るとスタンドでバックにつく。竿本の太ももへヒザを飛ばしつつ脚をフックしてグラウンドへ引きずり込み、完全に清水がバックを奪う。しかし竿本は焦らずじわじわと向き直り上を取るとスタンドへ。

アッパーからストレートで前に出る竿本を清水はグラウンドへ引き込み、下から三角絞めを仕掛ける。竿本はしっかり対応すると強いパウンド、さらに腕十字。

しかし清水もこれを防ぐと下からアームロック。腕のクラッチを切って一気に極めにかかる清水だが、竿本は腕を伸ばして防御する。そのまま試合終了。判定は3-0で竿本。

階級を上げての試合で勝利をおさめ10連勝を飾った竿本は、試合後マイクを持つと「勝ち方が判定でパッとしなかったんですけど、今日で10連勝しました。12月にDEEPで試合して1月、今日試合して、ちょっと開けて4~5月くらいに開催予定のRIZINに是非呼んで欲しいなと思います。今日はちょっとバテちゃいましたけど、ちゃんと調整して良い体作りしていくんでよろしくお願いします」とRIZIN出撃をアピールした。

▼第9試合GTルール 59kg以下契約 7分1R
△伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
[時間切れ引き分け]
△長谷部 悠(リバーサルジム新宿 Me,We)

第三代フライ級王者にしてRIZINのリングにも参戦する伊藤が打撃なしのGTルールに登場。その対戦相手となるのは柔術で活躍する寝業師・長谷部。

1R、引き込んだのは長谷部。伊藤は素早くパスガードを仕掛けると長谷部の絡めてきた脚を取って足関節。だがこれは極まらない。伊藤は上から何度もパスガードを仕掛けるが長谷部のガードを越えられない。長谷部は下から足関節も見せる。

フックガードをつくる長谷部は下からスイープを狙うと、パスを仕掛けてきた伊藤に逆にオモプラッタ。伊藤は上から足関節。しかし長谷部は抜くと逆にギロチン。これを抜けて伊藤が立つと長谷部はさらに飛びついて再びギロチン。

終盤、伊藤はようやく長谷部のガードを越えると、反転した長谷部をがぶってコントロールする。互いに回転しながらポジションがめまぐるしく変わり、最後まで両者動き続けたままゴング。判定は無いため時間切れでドローとなった。

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