▼第4試合 K-1 WORLD GP 女子フライ級王座決定トーナメント・一回戦(2)3分3R・延長1R
〇ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン/Allstars training center/IFMA世界女子フライ級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
×メロニー・ヘウヘス(オランダ/Mike’s gym/第3代K-1 KRUSH FIGHT女子フライ級王者)
※ノットソンが決勝戦へ進出。
ノットソンは豊富なアマチュア経験を持ち、IFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)世界女子フライ級王座を獲得。プロ戦績は28勝(9KO) 4敗。2018年11月3日のK-1に初来日し、KANAと対戦したが3Rにダウンを奪われて判定負け。しかし、試合後にダウン裁定はアクシデントによるものだと主張してKANAとの再戦をアピール。再戦は2019年3月に実現し、今度はノットソンが判定勝ちでリベンジに成功して一躍K-1女子部の頂点に君臨した。
メロニ―はキックボクシング、ボクシング、総合格闘技と様々なルールで試合をするファイターで、2017年1月に初来日。KANAから2度のダウンを奪って第3代Krush女子フライ級王者となり、4月には紅絹を退けて初防衛に成功。しかし、12月のKANAとの再戦で敗れてベルトを失った。今回はそれ以来の参戦。
1R、両者はいきなり気合いの打ち合いを見せる両者。ノットソンは左右に構えをスイッチしながらパンチとミドルを放つ。メロニーはパンチからローのコンビネーション。スピードではノットソンが上回る。
2R、フックから入ってくるメロニーにノットソンは回転の速いパンチを打ち返す。パンチのコンビネーションから右ローを蹴るノットソンのスピードに、ヘウヘスは対応できていない。パンチを出しながら前へ出たヘウヘスだったが、ノットソンはステップで回り込んでかわす。
3R、ノットソンはパンチの連打、パンチから右ローと攻めてはさっと離れる。ヘウヘスのパンチは空を切る。ワンツーの連打、フックの連打、ハイキックとヘウヘスを翻弄するノットソン。最後までペースを握れなかったヘウヘスをノットソンが判定で下した。
▼第3試合 K-1 WORLD GP 女子フライ級王座決定トーナメント・一回戦(1)3分3R・延長1R
〇KANA(日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/第2代・第4代K-1 KRUSH FIGHT女子フライ級王者)
判定3-0 ※29-27、30-27、29-27
×クリスティーナ・モラレス(スペイン/Team Jesus Cabello/ISKA女子世界-48kg級王者)
※KANAが決勝戦へ進出。
KANAはK-1&KRUSH女子部のエースとして活躍。2017年5月から今年3月まで外国人選手を相手に7連勝を飾っていたが、3月にヨセフィン・ノットソンとの再戦で敗れ、8月の再起戦では真優に貫禄の勝利を収めている。
初来日のモラレスはISKA女子世界-48kg級王者で、ホルヘ・バレラと同門。女子離れしたパンチの破壊力を持ち、コンビネーションを得意とするという。戦績は46勝(8KO)6敗。
1R、ステップを踏みながら右インローを蹴るKANAに、上背で優るモラレスは長いリーチからワンツーを放つ。KANAの右クロスがクリーンヒットし、大きく後退するモラレス。KANAがパンチをまとめ、前蹴りを突き刺して左ボディも叩きつける。スピードに優るKANAが優勢。
2R、モラレスは前へ出て手数で攻めるが、KANAはしっかりと右インローを蹴って左ボディも打つ。ローが効いたか、足がもつれる場面もあるモラレス。ヒザ蹴りを出すが、KANAの右ストレートが顔面を捉える。
3R、KANAは左ボディからアッパー、フックのパンチコンビネーションに右ロー、ヒザ蹴りと多彩な攻撃を見せるKANA。モラレスは下がりながらヒザ蹴りを出し右ストレートでKANAを後方へ倒すが、これはスリップ。これでKANAは警戒したか後退する。モラレスがパンチとヒザ蹴りで前へ出るが、左ボディを嫌がって蹴りを出そうとしたモラレスへ右ストレート。これでダウンを奪う。
左右ストレートの連打と右ロングフックで畳みかけるKANA。モラレスをコーナーへ追い詰めて試合終了。判定3-0でKANAが決勝進出を果たした。