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レポート

【K-1】安保瑠輝也がまたも延長戦でゲーオを振り切る、KANAが延長戦を制して女子初代王者に、武居由樹は3度のダウンを奪いタフな相手を退ける、木村“フィリップ”ミノルが6連続KO達成

2019/12/28 16:12

▼第9試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R
×大和哲也(大和ジム/元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者)
KO 3R 34秒 ※右ストレート
〇不可思(クロスポイント吉祥寺/KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者)


 日本人対決で注目の大一番、名古屋の重鎮である元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者の大和哲也(大和ジム)と、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(クロスポイント吉祥寺)の一戦が決定。


 不可思は6月にK-1へ初参戦、佐々木大蔵に流血TKO負けを喫して初陣を勝利で飾れなかったものの、10月13日の『K-1 KRUSH FIGHT.106』では喧嘩屋・堀井翼にTKO勝ちして再起を飾った。


 大和は2018年11月にゲーオに敗れ、一時はK-1からの撤退も考えたというが今年8月に復帰。若い近藤拳成を退けて勝利を収めた。


 1R、不可思はジャブと右ロー、大和は相手をよく見つつジャブを出す。クラウチングに構える不可思はボディも交えたパンチのコンビネーションを出し、アップライド気味に構える大和はそこへ左フックを合わせに行く。1Rは手数を出した不可思か。


 2R、前へ出て圧力をかける大和に不可思が左フックをヒット、大和も負けじと左フックを返す。左ボディと右フックで圧力をかける大和に、不可思は下がりながら回り込みボディを攻める。不可思の右ボディが突き刺さると大和の動きが止まり、不可思はヒザで追い打ちをかける。ボディを嫌がる大和へ不可思の右がヒット。それでも前へ出る大和。


 3R、大和は左右ボディの連打を放つが、打ち合いに出た不可思が左右の連打。右ストレートで大和が棒立ちになり、そこへさらに連打、右が連続ヒットしてダウンを奪う。大和が立ち上がった瞬間カウント10が入り、不可思のKO勝ちとなった。


「お前ら見たか! 来年、俺がK-1のベルト獲るのでよろしくお願いします」とマイクで吠えた不可思だったが、「調子に乗ってすいません。先輩の哲也さんに勝つことが出来て信じられないくらい嬉しいんですけれど、本当に哲也さん、ありがとうございました。K-1名古屋大会初めてですけどマジ盛り上がっているので毎年1回、名古屋でK-1やりましょう」と男泣きした。

▼第8試合 スーパーファイト K-1クルーザー級 3分3R・延長1R
〇加藤久輝(ALIVE)
KO 2R 1分17秒 ※3ノックダウン
×K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning/K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王者)


 加藤はハンドボール出身で日本代表も経験。2009年から大道塾で空道を始め、2010~2014年全日本体力別重量級5連覇と2010・2012・2013全日本無差別優勝を達成。2013年からはMMAに参戦し、HEAT、Bellator、RIZINで活躍。2018年6月からはK-1にも参戦し、K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアンには3月のタイトルマッチで敗れたが、これまで2勝1敗の戦績。


 K-Jeeは70kgから増量してヘビー級に転向。K-1ヘビー級王座決定トーナメントにも出場した。クルーザー級が新設されると再度転向し、初代クルーザー級王座決定トーナメントではベスト4。2019年には初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメントで優勝し、初代王座に就いた。現在3連続KO勝ち中と絶好調。


 1R、サウスポーに構える加藤は強烈な左ロー。その後も一発一発が強い攻撃を加えていき、左ハイもヒットさせる。K-Jeeはそのパワーに押される場面はあるが、ジャブとローで前へ出て右ミドルを蹴る。加藤は左ローと左ボディストレート。加藤の強い攻撃に何度も場内からどよめきが起こる。


 2Rも奥足を左ローで蹴っていく加藤が左ハイでダウンを奪う。左ストレート、左ハイで追い打ちをかける加藤がまたも左ハイでダウンを奪う。左フックを連発する加藤は、打ち返そうとしたK-Jeeに左ストレートを打ち、3度目のダウンを奪ってKO勝ちした。


 加藤はマイクを持つと「今回KOボーナスが大きかったので、早めにボーナスもらって家に帰って飲もうと思ってリキんでしまいました。でも90kgはリキんでパンチ打たないと面白くないので。さっきカリミアンが来て元気かと聞かれました。どうでもいいけど、早く愛鷹選手と試合して勝った方を僕は待っています」と、再びタイトルマッチをやりたいとアピールした。

▼第7試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R・延長1R
―篠原悠人(DURGA)
試合中止
―SEIYA(MAD MAX GYM)
※SEIYAが計量をパスできなかったため中止。

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