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レポート

【K-1】安保瑠輝也がまたも延長戦でゲーオを振り切る、KANAが延長戦を制して女子初代王者に、武居由樹は3度のダウンを奪いタフな相手を退ける、木村“フィリップ”ミノルが6連続KO達成

2019/12/28 16:12

▼第11試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R
〇野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-29
×ハッサン・トイ(トルコ/ARJ Trainingen/2016年WFCA -68kgヨーロッパ王者&2015年WFL -65kg王者)


 野杁は昨年からウェルター級に階級を上げ、所属もK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTに変えて心機一転、3月大会ではvs日本人無敗を誇るK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーと対戦したが、判定2-0で惜敗。8月大会ではKO勝ちで再起を飾った。

 トイは2016年WFCA -68kgヨーロッパ王者、2015年WFL -65kg王者で戦績は44勝(8KO)11敗。K-1でも活躍したイリアス・ブライドにも勝利しており、ヨーロッパではウェルター級屈指の実力者として知られている。184㎝の長身から繰り出す強烈なフックと鋭いヒザ蹴りを武器とし、圧倒的な試合運びで勝つ姿から“The Dominator”(支配者)の異名を持つ。また、中国の『武林風』でも活躍。


 1R、軽快な動きからパンチとローを交換していた両者だが、野杁の左ボディでトイが身体をくの字に。トイは立て直すと顔面へ前蹴り、左右ボディからのヒザ蹴り。野杁もヒザを蹴り、両者ボディを攻め合う。トイは序盤のボディのダメージを後半は全く感じさせなかった。


 2R、トイは長身を利してヒザを高く突きあげてくる。野杁はガードを固めて前へ出てヒザを太ももへ突き刺し、ボディにも入れる。トイは前蹴りで突き放す。野杁が左右ボディからのロー、そして太ももへヒザ。トイもヒザを蹴り返してくる。ボディを攻められて後退するトイだが、野杁のガードの隙間を縫うようなアッパーを放つ。


 3R、ガードを固めて前に出る野杁が右ローを蹴れば、トイは前蹴りで突き放す。野杁はローとボディを攻め、トイは身体を丸めるが右ストレートを打ち返す。野杁はロープを背負うトイのガードの上から連打をまとめ、狙いすました左ボディをヒットさせる。そしてヒザ蹴り。


 ボディとローで攻めまくった野杁が判定2-0で勝利した。

▼第10試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 ※29-28、30-29、29-28
×スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/Nasos/Mejiro Gym)

 8月の大阪大会で皇治と激闘を繰り広げ、名を上げた大岩が今回迎え撃つのは、武尊や皇治と好勝負を繰り広げたスタウロス。大岩にとっては初の国際戦となる。


 1R、大岩は強い右ローを叩きつけて前へ出る。出入りを繰り返す大岩はスタウロスが入ってくるところへヒザを突き刺す。さらに右ボディを入れる大岩。スタウロスはボディを嫌がる素振りを見せた。


 2R、武尊からの指示を聞いてコーナーを飛び出した大岩。スタウロスはボディを狙って来るが、大岩は右ローを蹴り続ける。スタウロスの左ボディと左フックで大岩が劣勢になるが、大岩の右フックにスタウロスが大きくグラつく。両者左右フックを繰り出すが、大岩の動きがかなり鈍い。


 3R、前に出る大岩がスタウロスをコーナーへ詰めての右ストレートをヒットさせる。スタウロスも口を開けて苦しそう。大岩は右ボディとヒザ蹴り、さらに右の強打を打ち込んでいくがスタウロスは倒れない。残り30秒でスタウロスが左ボディ、右ストレートで逆襲するが大岩もフックで打ち合い、スタウロスのフックをかわす。


 両者フラフラのタフファイトは大岩が判定3-0で制し、盟友・武尊と抱き合った。

▼スペシャルエキシビションマッチ 3分1R
―武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)
勝敗なし
―江川優生(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GPフェザー級王者)


 K-1王者同士によるエキシビションマッチ。


 1R、武尊の左ハイキックからスタート。レガースを着用しているとはいえ、両者思い切りローを蹴る。江川がボディからのパンチコンビネーションを放つと、武尊は笑みを浮かべてパンチからのローを放つ。圧力をかけて前へ出る武尊に江川は速いコンビネーション。


 武尊がコーナーへ詰めてボディ連打からのフックを見せると、江川もすかさずパンチを返す。武尊が胴廻し回転蹴りを出せば、江川も同じ技を返す。最後は両者足を止めてパンチの打ち合いを見せ、江川の左フックに武尊のアゴが跳ね上がる。武尊は笑みを浮かべながらフックを返したところで終了。


 江川は「下がらずに打ち合うつもりだったんですけど、プレッシャーが強くて。さすがチャンピオンです。僕も負けずに頑張ります」と挨拶。


 武尊は「新生K-1になってから初めて名古屋に来れて嬉しく思っています。これから日本全国へ広めていくため頑張っていきます。今年はこれで終わりですが来年3月K'sFESTAが開催されますが、ここで宣言します。僕、出場します。江川選手ありがとうございました、パンチがエグイ」と3月大会出撃宣言をした。

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