(C)GONG KAKUTOGI, RIZIN FF
2026年11月8日(日)に千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで開催される『RIZIN.55』で、フライ級王者・神龍誠(神龍ワールドジム/アメリカン・トップチーム)がトニー・ララミー(カナダ)を相手に防衛戦を行う。
2000年生まれ、26歳の神龍は15歳でMMAプロデビューを果たすと2020年RIZINに初参戦し伊藤盛一郎にギロチンチョークで一本勝ち。22年には藤田大和を下してDEEPフライ級王座を統一すると同年11月には米国CFFCでもフライ級王座に就いた。
23年の大みそかにはRIZINフライ級王座をかけて堀口恭司に挑むがリアネイキドチョークにより一本負け。その後25年、元谷友貴に敗北したことをきっかけにアメリカントップチームに移籍すると、ヒロヤ、ズールーに連勝。迎えた26年6月の仙台大会、かつて敗れている扇久保博正を判定で破りリベンジと共にRIZINフライ級王座を獲得した。
対するトニー・ララミーは、カナダ出身の27歳。レスリングベースに加えキックでもベルトを巻いた経験を持ち、MMAではカナダの団体で2本のベルトを獲得し24年にRIZIN初参戦。25年に伊藤裕樹に判定で敗れるも以降は3連勝。
26年6月には、GP準優勝の元谷友貴を相手に、自身が犬に噛まれた傷の治療の影響で59.0kg契約で対戦。序盤から打撃と組みで優勢に立ち、判定勝利し、その勢いのまま今回の王座戦へと挑む。
パントージャとのスパーは「生き残るのに必死だった」
今年6月の仙台大会では、かつて敗れた扇久保博正に勝利し地元での戴冠を果たした神龍。だが悲願を達成しても「全然満足してない」という。
「僕の理想のチャンピオン像があるんで、そこを追いかけています」と語る神龍の目標は、那須川天心のような人気と実力を兼ね備えた王者。「あの人(那須川天心)は本当にスーパーチャンピオンじゃないですか。(そんなチャンピオンに)ちょっとでも近づけるように頑張りたいなって思ってます」。王者になってもさらに高みを目指す。
王座を獲得後、8月から1カ月のATT修行を行った神龍。現地では9月にジョシュア・ヴァンとのUFC世界フライ級王座戦を控えていたアレッシャンドリ・パントージャと5分4Rのスパーリング練習を行った。
「もう生き残るのに必死だったんで。(パントージャは)殺しに来てましたね。スパーリングの時にパントージャはヒジパットをつけてるんですよ。で、僕がヒジを避けたら、金網にヒジが刺さってて。あ、俺これもらったら死ぬわと思って(笑)」と、決戦前のパントージャの迫力を肌で感じた。「(パントージャは)めっちゃ仕上がってたっスね。僕は(試合が決まっていない状態だったため)仕上がってなかったんで途中でガス欠になっちゃって。なんとか失神だけしないように頑張りました」と、壮絶な練習の様子を明かした。
前UFC世界王者との練習を経て挑む今回の初防衛戦。挑戦者のララミーについて神龍は「オールラウンダーですよね。打撃は本当に一発のパワーがあるし、組みも前回の元谷戦を見て、本当に対処が上手いなって思いましたね。しっかり強豪だなって思います」と高く評価した。
元谷戦では解説の征矢貴がララミーの反応の速さに驚いていたが、そのことについて聞くと「そんなこと言っても僕のパンチとかはもらうと思いますよ。スピードが全然違うと思ってるんで」と速さでははっきり自分が上だと自信をのぞかせる。
フィジカルに関しては「(ララミーの方が)僕より上だと思いますよ」と冷静に認めつつ、「でもそこで勝負しなければ関係ないんで。逆に僕はフィジカル以外で負けてるとは思わない。そこだけ気を付けてやろうかなって感じです」と、総合力では自身が上回っていると分析した。
ララミーの技術面については「荒さの中に上手さもある。パンチの軌道だとか、意外と考えているんだと思います」と警戒。その対策として今回神龍が呼び寄せたのは、対戦経験もあり、扇久保戦の前にもスパーリングパートナーを務めたホセ・トーレスだ。
「トーレスはめっちゃデカいからララミーよりパワーあると思います。そこと練習しておけば、試合で『あっ!』とはならないですね」と、フライ級屈指のフィジカルを持つトーレスを相手に練習を積んでおくことで、ララミーのフィジカルにも冷静に対処できるようになるという。








